【番外編】言葉のジンクスいあいぎり�� ページ48
どうしてって言われたら難しいけど、とネリネは頬に手をあて考える素振りをする。ネリネの返答を全くネズはまるで幼い少年のようだ。
「ジュニパーってとげとげしてるけどどこか温かい雰囲気があるように私は感じるの。本でしか見たことはないけどね」
ネズの背後に回ったネリネが白と黒、決して交わらない彼の長い髪を指で梳く。絡まりを知らないネズの髪は何度もネリネの指をすり抜けていく。
それにね、と鈴を転がすような声でネリネは続ける。ノイズの無い彼女の声はネズの鼓膜に届き、魔法をかけられたような気分に陥る。
「花言葉は保護と援助。ネズの生き方みたいじゃない？」
ネリネは目と目をしっかり捉えて言うのだから、ネズは何も言うことができなかった。
初めにこの関係を提示したのはネズの方だった。そしてその鎖は彼女が発した言葉によって明確になった。
ネリネの気持ちはネズには分からない。ただ、彼女にとっては後ろで守ってくれる存在のようだとネズは解釈した。ネズは自分で作った鎖で苦しんでいる。
やめろ。それ以上言うな。これはおれの問題なんだよ。自分の鎖に締め付けられているのはおれ自身なんだよ。だから今おれに笑いかけるのはやめてくれよ。
「そう、ですか」
心で杜松が繁茂している気分になった。このままではきっとおれは置いて行かれてしまう。おれはダメなヤツだから……。
「ネズ、どうしたの？ 大丈夫？」
どうせダメならここで聞いてしまおうか。いっそそれで楽になって忘れてしまいたい。ネズはその一心でいっぱいだった。
「ネリネはおれのことどう思ってるんですか」
「すっごく頼りにしてるし……か、かっこよくて、ええっと……」
先刻より顔を真っ赤にして言うネリネ。それはまるで『何か』に盲目となっているようだ。ネズの心にもう一度希望の一筋が現れる。
負けると分かっていても挑むローなおれ、ではなく、勝敗はまだ分からない盤面となった。
たとえおれがジュニパーの定めを背負っていたとしても、ジンクスなんて自分の手で破壊してみせる。だからまだ少しだけ待ってくれ。もう容赦はしない、とネズは心に刻んだ。
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伊万里(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ないですが知らないアニメですね。 (2021年4月5日 0時) (
レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年4月3日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
伊万里(プロフ) - 星猫さん» REBORN、天デ部、アニポケ、ヘタリア、ジョジョ、SideM、ドクストとか色々あります。今パッと思いつくのでこれくらいですが多分もう少しありますね。 (2021年3月27日 21時) (レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 伊万里さん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
銀狼＆銀狐(プロフ) - 伊万里さん» ポケマスのI.D.です！ 1210-0027-9994-1592です！！このI.D.をポケマスで友達検索のところでうってくれれば友達なれます！！ (2020年7月15日 18時) (レス) id: d5e2916806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊万里 | 作成日時：2020年3月6日 9時
