69 RESTARTED―2 ページ22
ビートは少しずっと距離を詰めて来て、遂には彼の香りに包まれた。私はそっと力を入れた。ビートはひとりではないけれどひとりなのだ。少し汗ばんだインナーからはどこか懐かしい甘い香りがした。
「私も、あなたに会いたかった」
ビートがいなくなってからネズと出会うまで、よく言えば平凡な、悪く言えば退屈な毎日を過ごしていた。好きだった歌も自分の納得のいくものにはならなかった。いつか、3人で会えたらいいな。
ビートが再び口を開いて何か言おうとすると、決勝戦の実況が流れた。おっといつの間に。全く気づかなかったよ。
「ネリネ、ぼくと一緒に試合を見ませんか？」
一度距離を取り、ビートは私の手首を離すもんかというくらい掴んでいた。
ネズとマリィを待たせているし。でもこうなったビートはもう絶対に意見を曲げないし。
「駄目、かな」
そんな風に言われちゃ断れないじゃん…… どうしよう、ネズに連絡しないといけないし。ちょっと！！ビート急に引っ張んないでよ！あああ！！ロトムーー！！
＊
「おや、ユウリさんが優勢のようですね」
ビートに(半ば強制的に)連れられて戻って来たスタジアム。状況はユウリが残り3匹、キバナさんがジュラルドンだけというものだ。双方同時にダイマックスを切ってユウリのポケモンがトドメのダイマックス技を放った。
ファイナルトーナメントの優勝者はユウリだと、実況が叫んだ。ユウリの圧倒的な強さ。彼女は無敗のチャンピオン、ダンデさんに勝てるかもしれない。
スタジアムにヤドキングも震え上がる貫禄で入場してきたチャンピオン。その姿はガラルの伝説のポケモン、ザシアンとザマゼンタを彷彿とさせる。彼らは人と協力して＿＿違う。なんで。一人の英雄が＿＿
「ネリネ？大丈夫ですか？ほら水飲んで」
ビートからおいしいみずを受け取ろうとしたところ、突如スタジアムがざわめき始めた。
「なぜ、委員長が……！」
モニターにはローズ委員長が映っていた。ガラルのためにブラックナイト……駄目、それはもう二度と起こしてはいけないのよ……！
コートの真ん中からエネルギーが放出し、スタジアムは揺れに襲われた。スパイクタウンを除くスタジアムからもエネルギーが漏れている。
バッグの中でスマホは先程送り忘れたメッセージアプリが開いていた。
70 気づいて マイスウィーティー→←68 RESTARTED―1*
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伊万里(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ないですが知らないアニメですね。 (2021年4月5日 0時) (
レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年4月3日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
伊万里(プロフ) - 星猫さん» REBORN、天デ部、アニポケ、ヘタリア、ジョジョ、SideM、ドクストとか色々あります。今パッと思いつくのでこれくらいですが多分もう少しありますね。 (2021年3月27日 21時) (レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 伊万里さん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
銀狼＆銀狐(プロフ) - 伊万里さん» ポケマスのI.D.です！ 1210-0027-9994-1592です！！このI.D.をポケマスで友達検索のところでうってくれれば友達なれます！！ (2020年7月15日 18時) (レス) id: d5e2916806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊万里 | 作成日時：2020年3月6日 9時
