66 嗚呼麗しのコケティッシュお嬢様 ページ19
準決勝試合が終わり、私たちは選手控え室に早歩きで向かっていた。一つ前の対戦がユウリとサイトウさんのマッチングだったから、二人ともまだいるかもしれない。
準決勝第二試合では、ネズとキバナさんがお互いの力を引き出しあった。二人は最後の方のジムリーダーを任されているだけあって、ものすごく白熱したバトルだった。特にキバナさんのジュラルドンがキョダイマックスしてキョダイゲンスイをタチフサグマに放った時にネズがブロッキングを指示して…… ん? 口を動かすなら、早く足を動かせって? ごめんごめんマリィ。
「ほんと、ネリネって興奮するといつもより饒舌になるよね」
「そ、そんなに?」
言われてみれば、思い当たる節がいくつかあるような…… 否、ありすぎる。これからちょっと気をつけないとね。そう意気込んだ途端、目の前には人の背中が。あ、やば。
「あ?すみません、大丈夫ですか……ってネリネ」
ぶつかったのはネズでした。試合終わりだからだろうか、ユニフォームに汗が滲んでいる。私常に誰かと衝突してんな。特性すてみじゃあないよ。マジで気をつけないとダメだわ。
「アニキ!今会いに行くところやったんよ。ユウリ見た?」
「いや、見てねぇけど。まだ向こうにいるんじゃねえのか」
ネズは親指で控え室があるであろう方向を指していた。
そういやまだネズに何も言ってなかったな。マリィだけじゃなくて私もいるのにねぇ。ユニフォームの裾を軽く引っ張ってネズを呼ぶ。
「ねぇネズ」
「ん?どうしたネリネ」
イメージ、イメージするの、ルリナさんの笑顔を!最高の笑顔を!
「お疲れ様。ネズがスタジアムの上で一番輝いてたよ。眩しすぎてクラクラしちゃったわ」
腰に両手をあてて彼の表情を窺うと、目を大きく見開いていた。マリィが小突いてきたので途中でやめた。
「おれまでクラクラしちまったじゃねぇかよ」
「ネリネ、恐ろしい子ね。あたしもちょっと当てられちゃったよ」
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伊万里(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ないですが知らないアニメですね。 (2021年4月5日 0時) (レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます? (2021年4月3日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
伊万里(プロフ) - 星猫さん» REBORN、天デ部、アニポケ、ヘタリア、ジョジョ、SideM、ドクストとか色々あります。今パッと思いつくのでこれくらいですが多分もう少しありますね。 (2021年3月27日 21時) (レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 伊万里さん» 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
銀狼&銀狐(プロフ) - 伊万里さん» ポケマスのI.D.です! 1210-0027-9994-1592です!!このI.D.をポケマスで友達検索のところでうってくれれば友達なれます!! (2020年7月15日 18時) (レス) id: d5e2916806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊万里 | 作成日時:2020年3月6日 9時