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「いいよ、ねーちゃん。」
「え？」
「別に変わらなくってもいい。
というか、変われないじゃん。ずっとなんだから。
アニキを好きだって思ってたって良い。
ずっと好きな気持ちを持ち続けるねーちゃんは、かっこいいよ。
俺はそう思う。ずっとそう思ってる。」
普段と変わらない顔で、立ち止まることなく、彼は平然とそう言い放った。
ナオキの言葉をうまく処理することができず、私が立ち止まると彼は、早く帰ろうと急かしてくる。
「いやいや、違うよ、ナオキ、今なんて言ったの？」
「何？風邪引くから早く帰るよ。」
「いやそっちじゃなくって、」
「ねーちゃんはかっこいいよ。
アニキをずっと好きでいる一途なねーちゃんが好きだよ。」
変な意味じゃなくて。と、付け加えるナオキの顔がみるみるうちに歪んでくる。
雨が急に強くなったのかな。頬を生温かい水滴がいくつも伝ってく。
「っほんと、私のこと好きだねぇ。」
「だから、変な意味じゃないってば。」
ナオキの頭をクシャクシャと撫でると、濡れるんだけど、と淡々とした口調で言われた。
それでも嫌な顔をしないのが、彼の優しいところで、私は本当に柴田家の人間が大好きだと、素直に愛おしく思えた。
沫雪は 千重に降りしけ 恋ひしくの 日長き我れは
見つつ偲はむ
(沫雪よ千恵に重なって降り積もりなさい。
長く長くあなたを恋し続けるわたしは、いつまでも雪を見ながらあなたを恋しく思い続けるでしょう)
無事家に連れて帰られた私は何とか風邪を引かずにお正月を迎えれましたとさ。
ナオキが大きなくしゃみをして帰っていったのは内緒話。
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むむ◎(プロフ) - 椿さん» 椿さんこんにちは！いつもコメントありがとうございます(TT)そのコメントを励みに更新がんばります！！ (2020年1月6日 23時) (
レス) id: 70a6965a98 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - むむ◎さんこんにちは。いつも楽しく読まさせていただいています。クリスマスイブ、将軍ちゃんの気持ちを考えると切なくて泣けてきます（ ; ; ） (2019年12月28日 22時) (レス) id: 54af9b9bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むむ◎ | 作成日時：2019年11月27日 0時
