2話 ページ13
．
大変な事態になったな……。
白眼が他族の手に渡っていた、だなんて。
日向の血がなければ、発現しない力のはず。ということは、誰かが盗んだか、譲ったか。
どちらにせよ、……非道だ。なんて恐ろしい。
とりあえず、敵を引き付けつつも、なんとか逃げ延びたいんだけど…。
白眼相手に、それは可能なのだろうか。
いや、でも、あと少しで
それまで逃げ切れれば……。
．
．
ザシュッ。
私の足をピンポイントで狙った矢を、ギリギリで回避する。
今射ってきた奴が、おそらく――いや、間違いなく私たちの眼を持っている。
それに奴は、他の忍たちに向かって火遁で合図を送っているみたいだ。
火なんか使ったら、味方じゃない者にも自分の居場所やら、暗号とはいえ情報を知られるが、そもそも
――つまりは、白眼を持っている奴が司令塔。
だとすれば、アイツさえ倒してしまえば逃げ切れる。とはいえ、それにはまだ、時間がいる。
体力勝負の鬼ごっこ、か。
――ふふ。得意だってばね。
そう思った矢先、私の眼はあるものを捉えた。
A「フウリ兄さん…！？」
兄さんが、こっちに向かって全速力で駆けてきている。
なんでここに？ 何のために？
私の動揺が、兄さんからも見えたのだろう。兄さんが口を動かした。
お ま え は に げ ろ。
唇の動きから推測できた言葉に、背筋が凍る。
私も口を動かして、い や、と伝える。
…すると、兄さんは優しく、やさしく微笑んだ。
どういう――、
シクラ「A殿」
A「うわあ！？」
白眼の敵とフウリ兄さんだけ注目していたから、近くにいるとはいえ下っ端ぽい敵が、急接近してるのに気づかなかった。
……ん？ 敵？
でもこのチャクラ、この声…。
A「シクラ！？」
シクラ「ええ。変化の術で尾行してました。貴女のヨミ通り、ミズキ殿のほうの追手はこちらより少ないです」
変化か、なるほど考えたね。
これなら敵に悟られずに私に近づける。
シクラ「が、相手のもとの数が多いので、分かれたのは適策とは言いかねます。ただちに合流を」
シクラは戦の時だけは、ズバズバものを言ってくる。そして圧が強い。
普段の私なら、即、従っただろう。
でも。
A「私がフウリ兄さんを置いて、逃げるわけないでしょ」
今回は負けじと、睨み返した。
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黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» わわわ、お声がけくださり恐縮です…！ ですが…私生活が忙しく、占ツクすら一切開かない時期もあるので、星猫さまにご迷惑をおかけする未来しか見えず…。合作の件は、お断りさせていただきます。 (2021年3月21日 8時) (
レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月20日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» (→)コメントありがとうございました！ (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» NARUTO含め、ジャンプ作は結構見てますよ〜。最近は 怪物事変やDr.STONE等にハマってますね…！ カードゲームアニメも好きです。春から始まる86-ｴｲﾃｨｼｯｸｽ-のために生きてます笑。他にも色々知ってる気がするんですが…すぐに思い出せたのはこれくらいです！(→) (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月20日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒渦クレナ | 作成日時：2019年5月4日 13時
