巻き込まれ系少女は不良から逃げたい２【東リべ】

▽78 ページ28

『ドラケンくん、私……！』

「無茶しちゃダメだ。傷付いたらダメなんだよ。今でこそ助かってこんな形に落ち着いてるけど、刺された場所が悪かったら死んでたかもしれねぇ」

『……』

「それに、何故かは分からないがヤツが＿＿、半間とか言う奴が言ってただろ、オマエを狙ってるって。」

『っ、はい』

「コレは、多分後からマイキーとか他の奴らとかから言われると思うけど、オマエをオレらで守ることにした」

『！？それは』

「いいか、コレはオマエを守るためだ。次こんな事あったら、もしまた死にかけたりでもしたら、オレや他の奴らも＿＿、それ以上にマイキーの”心”がヤベェ」

「でも、オマエの実力も分かってる。オマエはマイキーによく似てるよ、色々と。少し、いや結構危うい所も」

『っ…』




多分、ドラケンくんが言っているのは所謂高ぶった時に現れる、”黒い”私の事だろう。バレてるんだ……。




「オレらも全部が全部守れる訳じゃない。四六時中一緒とかは無理だし、本当に守れる時とそうじゃない時がある。出来る限りなんだ」

「だから無茶はするな。ソウイウヤバそうな場面に出くわしても突っ込むな」




お願いだ、と頼まれる。


どうして、としか思えない。私はそんな大層な人間ではなくて、この人たちに守られるような人間でもない。



「どうして、とかじゃねーんだ。ま、オレらがそうしたいだけだから、頼まれてくれや」

『、はい。善処します』




善処だけかよ、と笑うドラケンくん。




「あ、あとマイキーから伝言」

『？』




”退院したら、オマエんち行ってもいーか、だってさ。”

▽79→←▽77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す