検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:24,475 hit

▼お前がいるから:tn ページ19

皆これ読んで鬱になるなよ?
________


ゆりかごっていいよね
ゆらゆら揺れていて、中で眠れば永遠に寝てしまうんじゃないかって思うくらい心地が良い
勿論、そう言われてるからそう言ってるだけで、私はそんなの知らない
もっと言ってしまえば、愛なんて知らないし、家族なんて知らないし、友達の大切さなんて知らないし、学校の面白さも知らなかった
仕事の楽しさなんてもっと知らないから

大切だと思える人間は何人か居たとして
その人間と長く友好関係が築けるかと聞かれれば、何処で千切れるかわからない友好関係に自信は持てない


「死ね」

とか

「消えろ」


みたいな言葉が案外グサグサ刺さる人間だっている
たとえ本人が口にして何ともなさそうな顔してても、その心は血だらけだったりする
真っ赤に濡れ染まった心に気付けるのか、否、気付くつもりもないでしょ?

もっと

「存在がいらない」
「存在の意味がわからない」
「生まれてこなければよかったんだ」

って言葉の方が刺さる
だって、自覚してるんだし、仕方ないよね
でも、死ぬ勇気がないし、あった所で死んだら迷惑がられるから、もうどうすればいいのか分からないよ

真っ白って形容し難い肌色には赤い薔薇を持たせると案外華やかで綺麗
たかがそれが銀を滑らせて生まれたものだとしてもね

最近じゃもうそれが楽しいし……



「馬鹿!!!!」

『!?』


背後から浴びせられた怒号に体がはねた
見慣れた赤いヒラヒラと靡いたマフラーと、海松色のコートが見えた
怒りに染まった赤い目が、素早く全体を見たかと思えば、私の方へ一直線にその足は向けられ動く

……鍵、閉め忘れたんだ、私


「何しとんねん!!
さっさと手当すんで!さっさとそのカッター置け!!
ほれ、さっさとする!!!!」


まだイライラしてるらしいけど、それより先に私を手当してくれるらしい
必要ないのにな

そんなこと思いながら惚けていたら、また聞きなれた大きな声が響いた


「あくするんだよ!!!!」

『…………』


仕方ないな、とでも言いたげな雰囲気だったかもしれないけど、ちゃんとカッターの刃をしまって置いて
先程から怒号を響かせている男
基、トントンの近くに寄る


トントン
「うっわ、お前……動脈ギリッギリやんけ!
アホ!死んでまうわ!」


手馴れたように手当してくれる
優しいな、私の唯一の嫌じゃない友達

彼がどう思ってるかは別だけど

▼→←▽


ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

ラッキーキャラ

鬱先生(アイホート版)


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 合作 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無名 - 初めまして白瀬妖さんの作品は全部好きです。唐突ですが神様はじめましたと、ヤンデレから逃げろの作品のパスワードが知りたいです。無知ゆえどうやればいいか分からずに、ここに書き込みました (2021年11月27日 17時) (レス) id: 5c7216aa1d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白瀬妖と紅巴 x他1人 | 作成日時:2018年11月16日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。