差 ページ11
中也side
チラリ。
俺が書類に目を通しながら廊下を歩くAを見る。
全く廊下に目を向けないと言うのに真っ直ぐ歩いている。
「…おい、如何なってんだそれ」
『何が』
「前見ずに歩いてんだろ」
『勘。』
答える気が無いのが直ぐわかった。
「嗚呼そうかよ」
向こうから歩いてきたエリス嬢。
『…!エリス!今日は時間があるんだ、一緒に遊べない?』
何を感じ取ったのか、一瞬で書類から顔を上げ、輝く笑顔でエリス嬢に駆け寄るA。
「勿論よ!A‼︎一緒に遊びましょ!」
……差がすげぇ…
否、別に何も思わねぇけどよ、一寸気に食わねぇって…、
……気に食わねぇって…。
何思ってんだよ俺は。
エリス嬢ばかりチヤホヤする彼奴。というか俺と部下以外をチヤホヤする。
そこに何の差があんだよ
「チューヤも来るでしょ?」
エリス嬢が俺を見て言う。
「『えっ』」
「なぁにA、チューヤがいちゃ駄目?」
『……いや……別に…………』歯切れのない返事をしている割に目を逸らしている。
「じゃあ問題ないわね!チューヤも遊びましょ‼︎」
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『ねぇこの組織とかもう潮時だよ。潰した方が良い』
首領にもタメ口。
だが、それを太宰も姐さんも、勿論首領本人も許している
「そうかなぁ、この組織の収入は大きいんだよ。もう少し飼い慣らして置けないかな」
Aの一言、思い付きで会議が急展開を見せる事も珍しくないし、逆に会議の硬直させる事もある。
『……圧力を掛けたら反発するよ、広津さんでも向かわせて確認って形で…なら……あ〜いける…?かなぁ…』
誰もAの思考を妨げない。
なぜなら、
____________不器用らしい。
如何にも、二つの事をいっぺんに出来ないそう。
高速で考えてる時に別の情報を入れる、つまり別の話をしだしちまった時には混乱して全部止まるか、また最初から考え直しになるかの二択だそうだ。
その話を最初に聞いた時には頭いい奴は不便だな、と思った
あと一昔前のパソコンみてぇだ。
他にはピアノも英語も苦手。
案外人間らしい奴。
「……?」
彼奴とばっちり目があった。
『中原君の管理下に置いたら?名前も通って来たし、実力も申し分無いよね』
「「⁉︎」」
「何で驚いてんすか、姐さん」
「お主は知らんじゃろうが…Aが太宰以外を指名するのは…『姉さん‼︎それ以上は駄目‼︎』……」
会議は俺に疑問を残して終わり、
ついでに太宰の機嫌が悪かった。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時