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42.過去の自分へ ページ4

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未来の司くんと僕が握手をする前、司くんに言われたことがいくつかある。





司『――…まず、過去の僕にタケミっちが”未来から来たこと”を伝えてほしい。』


武「ええ!?でも、急にそんな話…」



司『それから、今の現状をありのまま過去の僕に話してほしいんだ。

 東京卍會の極悪化。一般人の人まで巻き込んで、とうとうヒナちゃんまで殺してしまった。

 幹部の僕が東京卍會に残れば、そうすることを内側から防ぐことができる。』


武「それは確かにそうっスけど…、そんな簡単に

  ”はいじゃあ東卍に残ります”ってなりますかね?」


『なる。現に今の僕はタケミっちの話を受け入れている。

 過去の僕は、タケミっちにその話をされたら間違いなく”東卍に残る”と言うはず。』


武「…わかりました。今言われたことを過去の司くんに伝えます。」





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『…なるほどね。』






未来の司くんに言われたことをそのまま伝えると、


今の司くんは全てを納得したように長いため息をついた。




それからしばらく間、司くんは口を閉ざしていた。



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『…………』




どれくらい経っただろう。


司くんはゆっくりと顔を上げて僕の顔を見た。




武「……ッ…」




思わず、息が詰まった。



顔を上げた彼女の顔は、まるで大きな宿命を背負ったかのように苦しそうだったのだ。






『…未来の僕が、そう言ってたんだよね』



武「っ…はい、司くんが東卍に残れば、”皆が笑っている正しい未来”へ辿り着くはずだと言ってました。」



『そっか』




力無く笑った司くんの表情は、今にも泣きだしそうなくらい苦しげだった。



――…何かが、腑に落ちない。




なんで司くんはそんな顔をする?


確かに現状の東京卍會は良いとは言えない。

けど司くんが居るなら、きっと良い方向へ向かうはずだ。



司くんの話ではきっとそうなるはずなんだ。



なのに、僕は何かを見落としているような



そんな違和感が心に残り続けた。






『ありがとね。タケミっち。僕、東卍に残るよ』




本来の目的は達成できたはずなのに



”本当にこれで良いのか?”



そんな気持ちが頭から離れなかった。



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太陽 - みんなが幸せな未来を読んだとき涙が止まりませんでした。本誌もこうなったらいいのに、、、 (2022年6月3日 22時) (レス) @page39 id: ee08862b1e (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!待って好き!とりあえず好き (2021年9月25日 1時) (レス) @page35 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
こうすけ - 作者さん天才かな?これ程まで自分の好みドストライクなものにはじめで出会いました。ありがとうございます、更新頑張ってください (2021年9月23日 23時) (レス) @page35 id: d00dc0a5fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年9月16日 22時

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