55.間違いない ページ17
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龍宮寺堅side
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”一ノ瀬Aを助けに行く”
そう言ったタケミっちに、「俺も一緒に行く」と宣言した。
最後まで何もできなくて、好きな女一人守ることすらできなかった俺だ。
今更なのは重々分かってる。
あの頃の俺はわかったつもりでいた。
いつか司はマイキーの元へ行くと分かっていたから、俺は素直にそれを受け止めた。
けど違ったんだ。
アイツは、もしかしたら俺に引き留めてほしかったのかもしれない。
俺が「傍に居ろ」ともしあのとき言っていれば、違ったのかもしれない。
…そんな希望を抱けるくらい、あの頃が遠くなったんだな。
こんな気持ち、あの頃の俺が聞いたら「何言ってんだ」と一蹴されそうだ。
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武道「そういえばもうすぐ花火大会っスね」
街に貼られているポスターに目をやり、タケミっちがそう言った。
あれから俺たちは梵天の情報を集めまくった。
けれど、肝心な情報はこれっぽっちも手には入らなかった。
当然と言えば当然だ。
警察ですら内情を把握できていないのだから。
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堅「花火…か。あの頃アイツん家で見た花火、綺麗だったな」
武「司くんの家スか？」
堅「ああ。アイツ、火が嫌いでさ、カーテン越しに見たんだよ。今でもよく覚えてる」
武「…きっと、司くんにとっても大事な思い出ですね」
堅「どうだろうなぁ。」
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この会話がきっかけだった。
花火大会当日
タケミっちが慌てた様子で俺の店に駆け込んできた。
事情を聴くと、それは衝撃の内容だった。
まず、タケミっちはあの日の花火を司も俺と同じく「特別な」思い出として心にしまってある。
もしそうなら、司も今日花火を見に行くはずだ。そう思ったらしい。
だが、梵天メンバーである司が外に出歩くとも思えず、屋内から花火を見るだろうという結論に至った。
その後、花火がよく見えるビルをしらみつぶしに漁ると、好条件なビルが一つ引っかかったという。
そして今日、そのビルが何者かによって唐突に貸切られたという情報を得たそうだ。
武「間違いないです。今日、花火を見るために司くんはこのビルに来ます!」
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クライマックスですかね
そろそろ完結です
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太陽 - みんなが幸せな未来を読んだとき涙が止まりませんでした。本誌もこうなったらいいのに、、、 (2022年6月3日 22時) (
レス) @page39 id: ee08862b1e (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！待って好き！とりあえず好き (2021年9月25日 1時) (レス) @page35 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
こうすけ - 作者さん天才かな？これ程まで自分の好みドストライクなものにはじめで出会いました。ありがとうございます、更新頑張ってください (2021年9月23日 23時) (レス) @page35 id: d00dc0a5fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：平
| 作成日時：2021年9月16日 22時
