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52.花火大会 ページ14

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九井「…そういや、今日花火大会か」





ココがぽつりと呟いた。


皆は興味がないようで各々携帯を見たりお金を数えたり



反応したのは僕だけだった。






『はなび?』



聞き返すと、返事をしたのは鶴蝶。




鶴蝶「司は見なくていいだろ。火キライだもんな?」




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”どうだ?音だけの花火”





『…悪くない』




蘭「なら一緒に見るか?ここからじゃ景色悪ぃけど」


竜胆「あそこのビルなら目の前だな。」


三途「なら俺が連れて行く」



『カーテン、』



三途「…は?」



『カーテン越しの音だけの花火、見たい』




九井「…やっぱ司って変わってるよな。」



『ねぇお願い。カーテン越しの花火見たい。』





誰でもなく懇願すると、皆は互いに目線を配る。






鶴蝶「…司がここまで言うなんて珍しいな」



蘭「おいおい、今日は”トップ”が戻んねぇし勝手に連れ出すのはマズイんじゃねーか?」



九井「あの人、司の行動範囲にはこだわるからな」



三途「じゃあ俺が責任持って首輪付けとく。それでいいだろ?」



竜胆「……司、どうしても花火見たいのか?」




コクリと頷くと、皆は何とも言えない顔をする。




鶴蝶「とりあえずそのビルは貸し切りだ。警備も付けさせろ。」



竜胆「それはそうだけど、どこから金使うんだよ?

警備付けさせるってなったらそれなりの金は動くだろ。

あの人にバレるぞ。」



九井「問題はソコだな。処理費、備品費、交際費…バレにくいのはこの辺だな」


蘭「どっちみち証票見たらバレね?」


鶴蝶「あの人交際費にはこだわるからやめとけ。決裁が下りにくい」


三途「今回のは決裁もクソもねぇだろ」


蘭「ヤク中はちょっと黙ってろ。処理費から使えばいいだろ。

適当な通りすがり数名に見られて殺したってことにしとけ」


九井「だったら随分と大層な隠蔽代だな。」


竜胆「足りない分は俺のポケットマネーから出す」




その会話の一連を終始無言で見ていた明司武臣は失笑した。





武臣「オマエら司の為となると団結力すげぇな」

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太陽 - みんなが幸せな未来を読んだとき涙が止まりませんでした。本誌もこうなったらいいのに、、、 (2022年6月3日 22時) (レス) @page39 id: ee08862b1e (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!待って好き!とりあえず好き (2021年9月25日 1時) (レス) @page35 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
こうすけ - 作者さん天才かな?これ程まで自分の好みドストライクなものにはじめで出会いました。ありがとうございます、更新頑張ってください (2021年9月23日 23時) (レス) @page35 id: d00dc0a5fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年9月16日 22時

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