51.梵天での日常 ページ13
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九井一side
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『………けん、けん…』
ソファーの上で座る司の目は焦点が合っていない。
きっと数時間前、三途にクスリを飲まされたんだろう。
望月「…おい、誰かコレどうにかしろよ」
鶴蝶「こんなのマイキーが見たら面倒なことになるぞ」
竜胆「面倒どころの騒ぎじゃねーな…
誰か三途呼べよ」
蘭「しょうがねぇなー。司、コッチ。」
『堅…?』
蘭「そーそー。俺がドラケンだ。」
いつもこうなった司をなだめるのは三途の役目だ。
だが、その三途は仕事に出ていて不在だった。
九井「…あと3時間で首領が帰ってくる。それまでには終わらせろよ」
蘭「はぁい♡」
そう言って司を抱きかかえた蘭が向かう先は寝室。
司は、マイキーが傍に居ないときにたまにああなる。
きっと不安になるんだろう。
望月「”痕”は付けるなよ。」
蘭「分かってるって」
でも皮肉だな。
司にとって一番は、やっぱりドラケンなんだ。
きっと、マイキーもそれをどっかで分かってんだろうな。
竜胆「…たまにはお前が行けばいいのに」
九井「俺はドラケンじゃない。そういう竜胆はどうなんだよ。」
竜胆「…二回…いや三回だけな。三途には言うなよ」
こりゃそれ以上やってんな。
司はドラケンだと思う人と行為をすることで落ち着きを取り戻す。
その役割は基本的には三途だが、今日みたいに不在の日だってある。
…正直俺は、司に関してマイキーの考えていることがもうよくわからない。
三途に命令しクスリ漬けにして、自分の傍に置かせる。
司の行動範囲を縛ったり、毎回お土産を買って帰る所を見ると
大事にしているのは伝わってくる。
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けど、司は一切笑顔を見せないんだ。
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太陽 - みんなが幸せな未来を読んだとき涙が止まりませんでした。本誌もこうなったらいいのに、、、 (2022年6月3日 22時) (レス) @page39 id: ee08862b1e (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!待って好き!とりあえず好き (2021年9月25日 1時) (レス) @page35 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
こうすけ - 作者さん天才かな?これ程まで自分の好みドストライクなものにはじめで出会いました。ありがとうございます、更新頑張ってください (2021年9月23日 23時) (レス) @page35 id: d00dc0a5fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平 | 作成日時:2021年9月16日 22時