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「あ、おじさん!元気ー??」
「おばちゃん!久しぶり〜また遊びに行くね!」
「え!これ新作のお菓子!くれるの?ありがと!」
「今ね、真選組でバイト中なの!」
「万事屋の依頼?じゃあ、真選組宛にお手紙くれる?」
一歩進むごとに誰かに声をかけられる日向。
多くは松の団子屋の常連客だ。
「本当に知り合い多いな?!」
すかさずツッコむのは十番隊隊長の原田右之助。
坊主頭に髭という強面の隊士だが、意外と面倒見は良い。
「みんないい人だからね、私にも声かけてくれるの」
あっちにこっちに手を振りながら歩く日向を、隊士達は親のような視線で見守る。
心なしか日向を連れて歩くと、隊士への町民の目も柔らかい。
「これからもずっと真選組にいてくれよ」
ねだられてアイスを奢った原田が日向に言う。
「いつでも来るよ!私、真選組のみんな、大好きだもん!」
ちょっとズレた返答だが、愛くるしい満面の笑みに隊士達も笑顔になる。
そんな時だった。
「あら、可愛らしいお嬢さん。貴女も真選組なのかしら?」
背後からそう声をかけられた。
日向が首がもげそうなほど全力で振り返る。
「松さん!!」
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いぬ(プロフ) - 大好きです!いや、もう本当に好きです。日向ちゃんの性格が可愛すぎるっ!これからも頑張って下さい! (2020年12月17日 6時) (レス) id: daed22b7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吉良 x他1人 | 作成日時:2015年1月9日 18時