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1_1 真選組と万事屋 ページ3

*


「ねぇねぇ、山崎くん…お腹空いたからカツ丼頂戴?」

彼女は、思いっきり猫なで声で斜め右後ろに立つ地味な男…真選組監察の山崎 退に言った。

と、同時にスパーン!と乾いた良い音。

「痛いッ!暴力反対!!!」

そして、彼女の悲痛な声。

「てめぇは少しぐれェ、反省の色を見せてみやがれ!!」

そんな彼女を怒鳴るV字前髪の男…泣く子も黙る真選組の鬼副長・土方 十四郎は
彼女を叩くために丸めた紙をまっすぐに伸ばした。

「だって、別に悪いことしてないんだもん!」

むすーっとふくれっ面になった彼女は、長い睫毛に縁取られた灰色の瞳を悲しげに伏せてみせる。

正直、可愛い。

艶やかな琥珀色の髪を緩く2つに結び、あどけなさが滲み出ている。

身体も華奢で、守ってあげたくなるような儚げな少女に見えた。

しかし、見えるだけであり実際はとんだじゃじゃ馬娘。

『将軍の暗殺からペットの生誕祭までなんでもお任せください』

そんな看板を掲げるとんでもない輩なのである。

そして、今日、彼女が拘束された理由は簡単。
巡察をしていた平隊士のパトカーに乗り込んで依頼であった荷物運びをし
偶然、コンビニで見つけた十四郎を背後から襲撃。
そこに総悟のバズーカも加わったので、そのコンビニは壊滅寸前。

その2つの事件の始末書の手伝いをさせる為に、彼女はこの真選組屯所に連れて来られていたのである。




*

1_2→←序章:宛て名のない手紙



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いぬ(プロフ) - 大好きです!いや、もう本当に好きです。日向ちゃんの性格が可愛すぎるっ!これからも頑張って下さい! (2020年12月17日 6時) (レス) id: daed22b7fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吉良 x他1人 | 作成日時:2015年1月9日 18時

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