【派生作品】演技派男子の不幸録

不幸その6　理科の授業がある日【ライズさん】 ページ7

今は理科の授業をしている。
ぼくは理科の時間が大好きだ。
…チフユはきっと顔面蒼白にするんだろうけど。

だって、担当がライズ先生だから！


もともと、ぼくは薬なんかに興味があるし理科は好きだけど最近はライズ先生の存在も大きな要因になっていた。

まず、ライズ先生の授業はわかりやすい上にサクサク進む。

細かい話なんかもコラムを絡めつつ、淡々と教えてくれるから理解しやすい。

その次に、ライズ先生は振る舞いがカッコイイ。

芝居をする上でカッコよさは大切だけど、やりすぎるとわざとらしくキザったくなる。
そういうのを売りにしてるところもあるけど、うちの学校はそうじゃないから舞台上での動きなんかでは結構悩まされる。

でも、ライズ先生の振る舞いはひとつひとつがバランスのいい感じにカッコイイ！

ある程度現実味のあるカッコよさ。



そしてなによりもーーー


「シノ」

「？わ、わぁぁ!!」

いつのまにか、ライズ先生が目の前にいて思わず声をあげてしまった。

ライズ先生の視線、鋭いからいきなり見られると心臓に悪いんだよな……。

「何故ぼんやりとしている。授業に集中しろ。さもなくば……」

「さ、さもなくば…？」

なんだか嫌な予感がする。

え、まさか今日の放課後の約束なしとか言わないよね!?

ねぇ！言わないで!!おねがい！ぼくそのために今日学校に来たようなものなんだよ!?


「放課後の約束事はなしだ」

クラスメイトたちが耐えきれずに笑いをこぼす。
ぼくとライズ先生がよく放課後に教室で実験をしていることは皆知っている。
この笑いはつまり「ご愁傷さま」ということだろう。



その日の理科の授業は、周りから突き刺さる視線とライズ先生の脅しのおかげでとても長く感じられた。
　
　
　
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ライズ先生のキャラが全くわかりません☆

不幸その7　放課後【同上】→←不幸その5　役とシノ

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