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消えた堕天使は完全なフラグです ページ43

「堕天使知らね?」
「え?」
そのもう一つの質問が飛んだが、僕はよく分からなかった。
居なくなったってこと?それは大変だ。
「何も言わず、どっか行ったんだよねー…アイツそういうところあるから」
しかしそう言葉を発するイチは、呑気に欠伸をしていた。
「えぇ?それヤバイよ!」
「うん、ヤバイ」
イチがニヤニヤ笑う。
いや、笑ってる暇無いよ!大変なことだよ!
「でもアイツなら、上手いこと街に紛れてそうだけど。心配することは無いかな」
イチは優しげに微笑んだ。どうやら、信頼してるって感じみたい。
すると、笑顔から真顔に戻ったイチがふと呟いた。
「…そういえば、教会には行ったことある?」
目線をこちらに戻し、何やら真面目な話というノリだ。
「うん!落葉…とかいう人にあったよ!」
落葉、というフレーズに、イチは顔を苛立たせた。そして舌打ちをしながら、
「アイツのことは忘れた方がいいよ」
と呟いた。嫌ってるのかな?
理由を聞こうとしたが、イチはフードを被って、
「じゃ…行ってきます」
と、そそくさと家を出ていった。
「あっ…!行ってらっしゃい!」
扉が閉まる直前だったけど、聞こえたかな?
…あ、行ってきますってことは…帰ってくるのかな…?家族みたいだ。嬉しい…。
一人でニヤニヤとしていたら、顔に飛んできた紙が張り付いてきた。結構な勢いで痛かった。
「あわわわわ!…あ!女神様からの手紙!」
ズラーッと並ぶ小さく綺麗な字は、女神様の特徴だと思う。小さい頃、読むの大変だったな…。
「えっと…天使さんへ。楽しんでるみたいで良かった。私も元気ですよ。…良かった!…最近、悪き者の力が強まってる気がします。私の結界もそろそろ壊れそうで…なので、帰ってきたら結界張りを手伝って欲しいです。よろしくお願いしますね」
結界…張ったこと無いなぁ…。練習しとこ!
両手を前に広げ、グッと力を入れる。
「…確か、呪文要らなかったよね?」
失敗してもいいや、軽い結界を家に付けてみよう!
…今更だけど、僕の家じゃないんだよね!
「軽いやつ…軽いやつ…えいっ!」
ビキィッと水が凍るような音が響く。家の周りには結界が張られた。これで普通の悪き者は入れないはず。
「…でも…」
窓を開けて結界を見てみる。集中すると、黄色い膜がうっすらと見えてくる。
「こんなに強い結界張る気は無かったんだけどね!」
見えてくる結界はカチコチだった。
これなら…絶対大丈夫だね…。
…よしっ、悪き者退治行こっか!

椴さんはフラグ回収やっぱ早いっすね→←名前の由来はイチ.2.3.ヨン



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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