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汚い街で協会をやっている落葉は仕事しているのか ページ38

「『hide their』!」
…ここまで、何年かかったことだろう。
「女神様、行ってきまーす!」
「はいっ、行ってらっしゃい!」
街に足を踏み入れる。
わざわざ入口まで送り届けてくれた女神様に感謝だね。
と、街の入口に母性のある女の人が立っていた。
「あら、こんにちは坊ちゃん?」
「うわぁー!」
この街…明るくて賑やかで笑顔が絶えなくて…
「浄化しまーす!」
「ぐはぁっ…!」
悪き者だらけー!汚ーい!
「あっ、暴れちゃダメなのか〜!」
僕が天使とかバレたら人間たち近寄らなくなるって、女神様言って気がする。
僕は少しだけ戻りかけた天使の姿を隠し、また街を進み始めた。



キィ…と、年季の入った扉が鳴る。
「…ん?誰だ?」
多分この教会の神父さん。ネックレスの十字架を持って祈ってたらしい。
「こんにちはー!」
やっぱり空気いいなぁ〜!
「新しい住人か?俺は落葉!この教会の神父をやらせてもらっている!」
神父さん…落葉が自己紹介をしてくれた。手を伸ばして、笑顔を僕に向ける。
「そうなの!僕はね〜!」
自己紹介返しをしようと思ったけど、
「……あ」
僕には名前が無かった。
天使には名前が無いよ、とか言えないのがツライ!どしよどしよ!
に、逃げよ!
「あああああ!もうご飯の時間だあ!!」
「え?でもまだ十四時…」
「おやつだよ!楽しみだなぁ!!」
僕はイソイソと教会から出て、扉から首を覗かせて挨拶した。
「じゃね!またね!」
名前考えとかなきゃとか思いながら、僕は扉を閉めて走った。
…何でだろ…彼からは、善き者の感じが出てた。人間じゃないーってことだよね?んー…?
…難しいこと考えんの無理だっ!
「…ねぇねぇ、お兄ちゃん!ぼくとあそぼー?」
クイクイッと僕の袖を引っ張る男の声。
「…うん!いいよ〜!」
…ホント、悪き者ばっかりだね。



コンコンッと扉を叩く。返事の後に中からおばさんが出てきた。
「…すみませ〜ん…今日泊まらせて貰えませんかぁ…?」
「あらっ?家出でもしたの?」
おばさんはクスクスと笑いながら、僕を家に入れてくれた。
よがっだぁ…!泊まるとこ決まらずに夜なっちゃうから、もう危なく野宿になるところだった!
これでもう安心だなぁ…。
「ふふっ…今夜は楽しくなりそうね〜」
このおばさん悪き者だけどね!

僕は天使と呼ばれる存在→←女神さまとのお別れが近づく



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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