Wartime Karriere184 ページ32
突然の終了に驚く。Aの顔を見てもリヴァイの顔を見てもわからなかった。いつまでも何もいわないAを急かすようにリュウはAを見た。
「得点のつかない格闘技をきちんとやっていたっていう、それだけのことだ」
「つまり…試されたと?」
「そういうことだ」
「はぁ…緊張した」
満足そうに笑うAを見て4人も笑った。リヴァイのみ、笑わずに真顔だった。
「さて…訓練も大事だが、長距離索敵陣形の説明も必要となる」
「な、なんですか?それ」
「エルヴィンが考えた作戦だ。お前らは訓練兵団で何を学んだ?」
「巨人の…殺し方?」
「そうだ。だが、この作戦は巨人をいかに倒すかではなく、いかに遭遇しないかに重きが置かれている。無駄な死を省くためにな」
「なるほど…」
簡単に必要性を伝えると、突然Aは指笛を拭いた。
《ピィィィィィイイイイ》
遠くまで響き渡る音。何事かとあたりを見回すと、猛スピードでなにかが突っ込んできた。
「紹介するよ。こいつが僕の相棒のフライハイト…まぁ、フリーだ」
「「…えっと」」
突如現れた大きな馬に黙った―――のではなく、その傍で威嚇されているハンジに黙った。
「ハァ…なに遊んでるんだよハンジ」
「ちょ、あのさ…なんか知らないんだけど…」
『ブルルル』
「…嫌われちゃったみたいで」
「何やりやがった奇行種」
「「…何が起こってるんだ」」
4人の頭が混乱してるのを察知してか、リヴァイが口を開いた。
「こいつの馬は調査兵団で最強だ。てめぇらも見たことあるだろ」
「あ、あるっちゃあるんですけど…」
「こんなに大きくなかったです」
「そうだな。またお前でかくなったなフリー」
『ブルル』
((いや、おかしいだろ))
脳内でツッコミを入れつつ、それでも見たことのある面影はフリーだと物語っていたから何も言い返さなかった。
「僕らが次の壁外調査で担当するのは左翼の伝達班だ。主に乗馬を得意とするところだ。…まぁ、最悪索敵もある」
「あ、索敵って…」
「そうビビるな。お前らは行って帰ってこればいい。何せ僕も初の公式壁外調査だ」
「「え!?」」
まさかの発言に一同かたまった。こんなにも自信ありげに爆弾を落としたAの脳内を理解できるほど、余裕はなかった。
「845年、あのときが僕の初陣。壁外調査は非公式で参加…っていっても、半ば強引に。バカばっかやったわけだ」
「自分でいいますかそれ…」
「もう…疲れた」
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6月ラビット(プロフ) - ミレンさん» そういえばこれ、5でした!またお話しましょう (2016年12月5日 19時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 6月ラビットさん» おお、そうなんですか!6章もどんどん更新しますのでよろしくお願いします!また6にコメントください! (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット(プロフ) - ミレンさん» やっぱりですか(笑)私も東京喰種好きですよ〜 (2016年12月5日 19時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 6月ラビットさん» はい!喰種と、あと新兵四人組はBOF3の登場人物からです!^^;エトは完全に名前に困ってつけました…恥ずかしながら何かをもとにしか名前をつけられず、アバロンは車ですし^^; (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット(プロフ) - 東京喰種好きなんですか?何となく似た場面が…エトさんも… (2016年12月4日 23時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2015年12月31日 0時