Wartime Karriere170 ページ18
「知らなかったの?私は102期訓練兵団卒業よ。まぁ、ここに来たのは数日前だけど」
「チッ…監視かなんかか?」
「それもそうだけど、貴方を勧誘しに来たのよ」
「…言っただろ!お前らの仲間にはならない」
「でも、貴方にとって悪い話じゃないはずよ?」
「なんでもいい。僕は自分の力で…これ以上だれも死なせないようにする。僕はお前らとは違う」
「そっかぁ…そうやって、貴方は選択を間違えてしまうのね。いずれわかることになるわ」
そういってエトは去っていった。体から汗が噴き出す。へたり込んでいるわけにもいかず、すぐに練兵場に向かった。
「どうしたの?A」
「顔色が悪いな」
「まだ貧血なのか?」
「いえ。ちょっと心臓に悪い体験を…ね」
「そう?それじゃ、ミレンは私に合わせて連携をとってね」
「はい」
オルオが巨人の模型を動かす。素早く避けたAはペトラが巨人の顔付近まで飛んでいくのを見た。左右両方のアンカーを気に刺している。食われる寸前あたりでワイヤーの巻取りを利用して後ろに回避する。そのすきを狙ってAがうなじを削ぐ。
「さすがだな…」
「俺たちもやろう」
エルドとグンタも訓練を開始する。次々とフォーメーションを覚えていくAに、さすがのオルオも舌を巻いていた。決して噛んではいない。
「A、ガスは平気?」
「ぜんぜんある!」
「どのくらい?」
「四分の三は残ってます!」
「そんなに!?」
「ペトラさんは?」
「もう少しでなくなるわ!」
「じゃあ切り上げましょう!」
一旦木の上に降りる。
「本当に残ってるの?」
「見る?」
ペトラにガスを渡す。ペトラは確かに残っているガスをみて驚いた。
「すごい…」
「僕の強みだからね。持久力」
会話していると、どこからか音響弾が鳴り響く。耳をふさいだペトラたち。全員が一斉に地面に着陸した。
「な…なに…」
「エト…」
「え?なんていってる?」
「…」
手のひらを向け、静かにと合図する。あたりを見回していると、遠くからエトが笑っていた。
『ぺ・ト・ラ・す・こ・し・は・な・れ・る』
口パクで合図し、離れる。ペトラからひったくったガスを装着し、エトの下へと向かった。
「…本当に耳が使えないのね」
「うるせぇ…迷惑なんだよ」
「そうね。だから最終勧告とするわ。それでも覚悟が変わらないのならあきらめるわ」
「何度来たって変わらない」
いつの間にか音響弾の効果はなくなっていた。
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6月ラビット(プロフ) - ミレンさん» そういえばこれ、5でした!またお話しましょう (2016年12月5日 19時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 6月ラビットさん» おお、そうなんですか!6章もどんどん更新しますのでよろしくお願いします!また6にコメントください! (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット(プロフ) - ミレンさん» やっぱりですか(笑)私も東京喰種好きですよ〜 (2016年12月5日 19時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 6月ラビットさん» はい!喰種と、あと新兵四人組はBOF3の登場人物からです!^^;エトは完全に名前に困ってつけました…恥ずかしながら何かをもとにしか名前をつけられず、アバロンは車ですし^^; (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
6月ラビット(プロフ) - 東京喰種好きなんですか?何となく似た場面が…エトさんも… (2016年12月4日 23時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2015年12月31日 0時