Wartime Karriere169 ページ17
練兵場に出るとリヴァイ班がすでに練習を始めていた。
「あ、A！」
真っ先に駆け寄ってきたのはエルドとオルオ。
「なんですか？」
「今更敬語でなんか喋るなって」
「だが、調子にものるな」
「はぁ…それで、なんでしょう」
「この前は…助かった」
「俺が助けるまでもなかったんだがな！だから譲ったんだからな！」
「おいオルオ。死にかけてたのはお前なんだぞ」
「うっ…」
「いえいえ。けがは大丈夫ですか？」
「次回の壁外調査までは間に合うらしいが…俺はもう訓練に復帰だ」
エルドの顔とは反対にオルオは不機嫌そうだった。腕に巻かれた訪台が痛々しさを演出している。が、Aが気になったのはそんなことではない。
「…誰がまいた？それ」
「自分で巻いたんだ」
「…へたすぎだろ」
ポツリとつぶやいたA。オルオの腕をつかみ、包帯を外していく。突然のことで全く動けないオルオ。あっという間に巻き直された包帯は、動かないように固定されつつキツクない、絶妙なものだった。
「う、うまい…」
「さすがだな」
「なれてますから」
「ん？」
「自分で何度も練習したんです」
「そうか」
本当は違う。自傷によってついた傷を隠しているうちにうまくなった。あえて言わないが。
「もう！何してるのー！」
「あ、Aじゃないか」
グンタとペトラが気づいて駆け寄ってくる。
「A、壁外調査で随分と活躍したのね！助けてくれたそうじゃない」
「おいペトラ…」
「何よ。いつもAのことを馬鹿にするんだから少しは反省したらどうなの？」
「ぐ…」
「まぁまぁ、ペトラ。僕も勝手に体が動いてたから」
「それもすごいわよね」
本気で感心しているペトラ。本気で落ち込むオルオ。あえて何も言わない残りの三人。
「Aも訓練参加するの？」
「今日は立体機動だよな…やろうかな」
「やった！それじゃ私Aと組む！」
「はぁ…それじゃ俺とエルドだな」
「久しぶりだな。オルオ、足は使えるんだから働けよ？」
「俺の扱い…」
それぞれが散り散りになる。Aは一度自室に戻ってベルトを身に着けた。立体機動も取り出す。すぐにつけおえて練兵場に戻ろうとする。前方から、ある人物が見えるまでは。
「…エト！」
「ん？あ、Aじゃーん！」
はたから見れば仲のいい友人同士だろう。Aは心底いやな顔をしてエトを人目のつかない場所まで連れ込んだ。さっきまでの甘い表情はなくなっている。
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６月ラビット(プロフ) - ミレンさん» そういえばこれ、5でした！またお話しましょう (2016年12月5日 19時) (
レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - ６月ラビットさん» おお、そうなんですか！６章もどんどん更新しますのでよろしくお願いします！また６にコメントください！ (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
６月ラビット(プロフ) - ミレンさん» やっぱりですか(笑)私も東京喰種好きですよ〜 (2016年12月5日 19時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - ６月ラビットさん» はい！喰種と、あと新兵四人組はBOF3の登場人物からです！＾＾；エトは完全に名前に困ってつけました…恥ずかしながら何かをもとにしか名前をつけられず、アバロンは車ですし＾＾； (2016年12月5日 19時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
６月ラビット(プロフ) - 東京喰種好きなんですか？何となく似た場面が…エトさんも… (2016年12月4日 23時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年12月31日 0時
