Blutige Vergangenheit19 ページ26
Aはカバンからいろいろなものを取り出した。
「これ、飴って言うんだけどしってるか?」
「甘いんだろ?俺、食ったことねぇ!」
「私も…」
「あと、僕が作ったお菓子。これを二人に一個ずつな」
「「はーい」」
「まぁまぁ、ありがとう。いつも迷惑かけて…」
「いいんです。…僕には、家族のありがたみがわかる場所がここしかないから」
Aはお菓子を渡してシータの家を後にした。家に戻ろうとして方向転換した。
「ちょっと菓子余ったし行くか」
向かったのはリヴァイたちのアジト。道を覚えたためか、すぐにたどり着いた。ノックをすると、すぐにファーランが出てきた。
「どうしたんだ?」
「これ、おすそ分け…かな」
「お、ケーキか。リヴァイ!菓子貰ったから食おうぜ」
ファーランが中に駆け込んでいった。Aはそのまま帰ろうとしたが、止められた。
「茶ぐらい飲んでいけ」
「いいのかよ?リヴァイ…僕、別にいいが?」
「いっただろ。ガキが遠慮をするなと」
「…わかった」
Aは椅子に座っていた。すぐ隣にはリヴァイがいた。
「しかし珍しいよな。リヴァイが側にいて怖くないのか?」
「は?」
「おいファーラン…」
「おい、怒るなよリヴァイ」
「怖くはない。むしろ、こんなこと言われて迷惑かもしれないけど安心するけどな」
「リヴァイがか…?」
「うん。なんでかはわからないけどな…」
「…なんだそりゃ…」
「おい…みんな!リヴァイが照れてるぞ!」
「「え?どこどこ!?」
ファーランの声を合図に一斉に人が集まってきた。驚いたAは固まって動けなかった。Aは隣を見るが、別にリヴァイの顔は変わってない。
「どこが照れてるんだ?」
「耳が赤いんだ」
「おいファーラン…てめぇ、いい加減にしろ」
「おい、怒るなって」
「耳が赤いと照れてるんだ…おもしろいな!」
「リヴァイの殺気を気にせず言い切るお前のがおもしれぇよ」
「そうか?てか地下街で紅茶飲めると思わなかった」
「リヴァイの趣味だ」
「へー」
いつの間にかリヴァイの殺気で引っ込んだ人々。それを気にせずファーランとAは談笑していた。
「そういえば、お前って医者なんだろ?どうやったらあんなに強くなれるんだよ」
「さぁね。あえて言えばどこを、どんなふうにするとどうなるか…医者の知識ってやつだよ。まぁもう医者じゃないけどな」
「やめたのか?」
「まぁね。この世界じゃ怪我や病気よりも、どうやら人によって苦しめられてる人のが多いらしい」
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カナタ - ページ25の力強いな、が、血からになっています (2017年6月14日 17時) (レス) id: f50bbbd9e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 面白い…更新した。 (2017年6月2日 0時) (レス) id: aea40fe94e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2015年9月3日 23時