Wartime Karriere4 ページ6
「ご…ごめん、A」
「…また壊したのか？」
半べそかきながら謝るのはイザベル。イザベルの手にはこわれた立体起動装置。Aのものだ。
「別にいいよ。僕の予備を使えばいい。もう、壊すなよ？怪我がないだけよかった」
「ご、べん、なさぁぁい！！」
「はぁ…」
いくらイザベルよりも強いとはいえ、今のリヴァイとの話に合った通り男女の差は歴然である。立体起動が使えないならしばらく休むしかない。仕方なく家のベッドで寝転ぶ。イザベルは外でAの立体起動で練習していた。
「…血まみれドール、か。誰が好き好んで血を被るかってんだ…リヴァイぐらい上手かったらな」
布団にぼふっと顔をうずめる。頭の中は先ほど殺した男の最後。自分がナイフを振りぬいた瞬間、男は人間ではなく、モノと化した。
「髪、染めちゃおうかな…真っ赤に」
ふらふらと立ち上がり、いつもの黒い服に着替える。そして地上に上がる階段に向かう。上に行くにも料金が必要である。階段通行料を払った時、男たちの目が野獣と化した。
「あんた、金もってんなぁ」
「俺たちにもくれよ」
「…断る。僕は地上に用があった。そして金を払った。もういいだろう」
「そんなこというなよ。な？」
「…あんまりしつこいと食うぞ」
Aの言う、食うとは殺すこと。その言葉を聞いた瞬間、男たちの顔がひきつった。
「あ、あんた…」
「どけよ」
仮面の目から睨み、男の身体を押すと、力を失ったかのように動いた。そのままスタスタと上に上がっていくAを男たちは震えながら見送った。地上に出たAは、右、左と見回す。近くの酒場を見つけるとマフラーを深くかぶり、仮面を外した。憲兵に見つかっては厄介だからだ。
「マスター、アバロンはきてないのか？」
「おぉ、お前さん久しぶりじゃな。アバロンなら裏の部屋で寝とるぞ」
「ありがとう。おじさん、最近飲んでるか」
「いいや、経営が思うようにいかんくてのぅ」
「飲めよ、これで」
「はっはっ、お主もそういう気遣いができるような年になったか」
「あんまり冷やかすと食い―――おじさんちょっとごめん」
Aは、すぐに裏部屋の扉の裏に潜り込んだ。入り口付近では憲兵がいた。
「マスター、おすすめの酒４つだ」
「はいはい、わかりました」
憲兵が酒を飲み始めてしばらくしてから裏部屋の奥に進むと部屋があった。
「アバロン、入るぞ」
「ん…誰だぁ？」
「Aだよ」
「…ん！？Aか！久々だな！」
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
