Wartime Karriere45 ページ47
翌日の訓練にはAは参加できなかった。あの後リヴァイが部屋に戻ってくるとベッドの上にはおらず、探し回ったところミケが見つけてきた。場所は墓の前。部下に花を供えに行ったところで、Aが倒れているのを見つけ、自室まで運んでくれていた。
「こんなに体調が悪いのに墓参りか…」
「…」
「リヴァイ、何かあったのか？」
「何でもねぇ…」
ミケをふりきって歩き出す。思い出したのは昨日の異常に怖がるAのこと。
(俺だって…こいつのことわかってねぇんだよ…)
モヤモヤをふりきるように顔を洗う。それでも消えず、つい壁に八つ当たりをした。
「どうしたんだリヴァイ」
「…エルヴィンか」
とりあえず来なさい、というように目で合図する。付いた先は団長室。
「どうした」
「…」
「先に伝えておくよ。アリオスは今日憲兵団につかまった」
「…あぁ？」
「昨日、Aに何かあったのではとアリオスを問い詰めたところ、手を出したことを自白したそうだ」
「…そうか」
「リヴァイ、人は誰かのことを完璧に知ることはできない。だからこそ、人は人に頼りたくなる」
「できねぇときもあんだろ」
「まぁね」
エルヴィンがにこりと笑う。
「君はまんざらでもなさそうだがね」
「…あ？何言ってやがる」
「私の勘が当たっていれば、君は抑えているんじゃないかい？」
「…何言ってやがる」
「普通ならお前がAを連れ出すことはしない。君を連れ出した時に、あんなに必死になって守っていたんだからな」
「…いつから女って気づいてた」
「初めて会った時からだ。筋肉の付き方が女らしいと思ってね」
「…ちっ」
すべてお見通しのエルヴィに悪態をつく。エルヴィンはニコニコしながら去って行った。リヴァイが自室に戻ると、マントと布団にくるまっているAがいた。
「落ち着いたか」
「…うん」
気まずい空気が流れる。
「リヴァイ…変なこと言ってごめん。気にしなくていい」
「あぁ…」
「僕、父さんに…虐待されてた…体の関係も求められて…でも、子供だからって最後まではされなかったけど…ずっとトラウマでっ…」
「もういい」
「だから…僕は…人間が…怖い…僕は―――」
何かしゃべろうとしたAの口は、リヴァイが抱きしめたことによって閉じられた。
「もういい…どんな過去があろうと、お前はお前だ。俺はお前の見方を変えるつもりはない」
「…っリヴァイ…」
「泣きたいときは泣けばいい」
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
