Wartime Karriere3 ページ5
地下街では、いつ襲われるかわからないため早起きが基本である。そんな地下街での、ある昼のこと。
「おい、A」
「んー…」
「A」
「んっ…リヴァイ…？」
「いい加減に起きろ。とっくに全員起きてるぞ」
「…あぁ…そう…」
おやすみー、と聞こえそうな勢いで寝ようとするAに、リヴァイはすかさずAの頬を引っ張った。
「ひ…ひひゃいよ…ひふぁい！ごめんなひゃい！」
「…はぁ、さっさと起きて仕度しろ。お前あての依頼だ」
「んー」
よろよろと布団から出ていくと、椅子に座った。そのまま食事をとろうとするAにリヴァイが口を出した。
「髪整えて顔洗って来い」
「めんどくさい…」
「ったく」
その調子のまま食事に手を付けると、ふいにAの後ろにリヴァイがいた。
「…なにしてるんだ？」
「俺がやってやる。この頭で出ていかれたらオレが恥だ」
「おー、あざーす」
黙々と食べ続け、最後の一口を食べるころには髪は整えられていた。
「さすがリヴァイ。ところで依頼は？」
「これだ」
紙を受け取ると、じっくり目を通す。いくつかの依頼が乗ってる。窃盗、暗殺、エトセトラエトセトラ。その中でAあての依頼は殺しだった。
「またかー…ディトリアって何者なんだ？」
「表向きは地下街の人間じゃ買えないような値で物を売る商人。裏向きは、女をつかまえる女狩り。そこの依頼人はそいつの被害者だ。そいつに子供を孕まされ、挙句の果てに捨てられた」
「…そうか」
「それよりA。イザベルが立体起動のことで――…おい」
「…」
リヴァイの声が聞こえてないというように髪を握りしめるA。髪で隠れて見えないが、肩が震えていた。
「おい、A――っ」
Aの顔を覗き込むと、憎しみに満ち溢れた凶器な顔だった。体をゆすると、はっとした顔になった。
「…なんだっけ？」
「…イザベルがお前に立体起動で話があるらしい」
「そうか、後で行ってくるよ」
「…A、さっきの顔はどこの誰にも見せるな」
「…ん？」
「全部を敵としてるやつの目だ」
「わかった…」
ふらふらと立ち上がって水を飲み、終始無言のままマントなどを羽織って外に出ていった。ただし、マフラーや仮面を付けていなかった。
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
