検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:172,223 hit

Wartime Karriere38 ページ40

ハンジが出ていってから何も話せなかった。重い空気が流れ続けた時、扉が開いた。

「エリオです。Aさん、薬持ってきま…あの…」
「あ、あぁ…うん。ありがとう」
「あの…えっと…」
「おいてめぇ」
「あ、はい…?」
「ちょっと来い」

リヴァイがエリオの胸ぐらをつかんで部屋を出ていく。Aは何の反応もしなかった。

「アイツに…何があったか全部話せ」
「えっと…Aさんですよね?」

リヴァイを椅子に座らせて自分も椅子に座った。エリオの服には黒いしみがいくつもあった。

「シガンシナ区が陥落した時、報告がなかったのに気がついて飛び出していったんです。付いたとき子供を助けると言って飛び込んで…助けられなくて動けなくなって…助けに行こうとした時に、突然動きが変わって…」
「あ?どういう意味だ」
「それが…何か人が変わったみたいに削ぎ続けたんです」
「そうか…続けろ」
「俺も一応戦ってたんですが…そのとき、鎧の巨人がマリアに突っ込んだんです。迎え撃つといっていたAさんを何とか説得して、一応何かあった時に対処できるように俺が側にいることが条件で戦ってたんです。そしたら避難所だったであろう協会に子供がいて、周りに巨人がいたのをなんとか引き離したり、倒したりして外に出たんですが…子供が泣き出して…」
「巨人を呼んだと」

うつむいたエリオの顔から、Aが何をしたかは容易に想像できた。

「Aが足止めをして、とりあえず安全な場所まで連れて行ったんですが…戻ったと金蒸気でAが見えなくて、そしたらAはほかの人を助けるから、といって子供を任されて…その時にはすでに…傷口が開いてたらしいです。俺が気づいてれば…」
「ガキは助かったのか」
「はい、壁の上に連れて行きました。…行けって言われた時に投げつけられたのがナイフでした。そのとき俺は拾わずに子供を…戻った時ナイフに気がついて…死ぬつもりだったと、そう思いました」

エリオの顔は苦虫をつぶしたような顔になっていた。リヴァイはフゥと息を吐き出した。

「アイツは、少し前まで地下街で殺し屋をしていた。狙うのはきたねぇ手を使って金を弱い人間から奪う豚どもだ。そいつらから奪った金は、弱い人間に配って回るような奴だ。俺は…最も兵士に向かない奴を兵士にした」

Wartime Karriere39→←Wartime Karriere37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。