Wartime Karriere30 ページ32
壁外調査当日。指揮の高まった兵士の中に、なぜだか暗い雰囲気を持った兵士が一角。
「兵長…結局目を覚ましませんでしたね」
「今は死なねぇことを考えろ。これからはアイツの命より自分の命のが危険だ。戻ってきたら考えればいい」
「はい…」
本来なら、この場にいるはずだったAのいないリヴァイ班は、たった数日と言えど、仲間のいないことの違和感が頭の中を支配していた。しかし、頭は嫌でも外の恐怖を思い起こす。開門され一斉に飛び出してゆく兵士。市街地を抜けるまでは護衛班が索敵をし、市街地を抜ければ陣形を展開する。全体練習で練習した通りだった。
「…何もかも順調すぎて怖いくらいですね」
「そうだな…何かが起きそうな気がするのに何も起きない」
「ビビってんのか！？へっ、俺はこんなことじゃ動じないがな！」
「お前ら騒ぐな…」
「もうすぐ市街地だ。それぞれ持ち場に移動し、仕事をこなせ」
「「はっ！」」
そのころ医務室では、医師がちょうどAの包帯を取り換えに来ていた。
「Aさん？リヴァイさんたち壁の外でがんばってます。Aさんもがんばってください」
「…」
包帯を外し、キズ口に消毒をする。もう一度清潔な包帯で巻き直す。
「…早く目を覚ましてください」
「…んっ」
「えっ！？」
「…？」
起き上がったAにパニックを起こしながら言うことを考える医師。
「Aさん！わかりますか！？」
「…何が？」
「あ、えっと…」
「あぁ、ここが医務室かどうかってことか？」
「あぁ、わかってらっしゃるなら…」
「僕が倒れてから何日たった」
「え？」
「僕が倒れてから何日たった！！！」
「あ、えっと…とりあえず、今日が壁外調査です」
「…っ、そうか」
「…あ、そういえば俺の名前言ってませんよね？」
「きいてない」
「俺、エリオ・ガイアです！実は俺、Aさんに親近感湧いてて！」
「…なんで」
心底何言ってるかわからないというように、ぐったりと目を向ける。
「俺の友人に地下街出身がいるんですよ。そいつ今酒場で働いてて」
「…なんつった？」
「え？えっと…あの、たぶん知合いですよ」
「誰だ？」
「アバロンです」
「…！お前が？」
「あの…会っていきなりお前って…まぁいいです。アバロンに貴方のことをよく聞きますよ」
「そうか…」
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
