Wartime Karriere25 ページ27
練兵場にやってきたリヴァイとA。
「まずは…ここ何週すればいい？」
「お前、知ってたのか内容」
「ペトラが教えてくれた。はじめのころは５０周、なれてきたら１０周ずつ増えるって」
「お前なら１００いけるだろ」
「水は？」
「持っていればいい」
「わかった」
誰もが驚愕し、唖然とする数であるはずの１００周。平然と返事をし、驚きもせずに走り出す。一周約２００ｍ。それでも一時間ほどで戻って来るAに、リヴァイの顔の眉間のしわも緩まった。
「いいな…次は…何をやる？」
「体を酷使すると力は効率よくつかん。１０分休みをとる。立体起動を準備しとけ」
「は、はい！」
「…あ？」
「あ、いや…一応上司だろ？リヴァイ」
「…そうか。だが気に知るな。いずれお前は幹部になる」
「そうか。そんじゃそのままで」
リヴァイに言われたとおり、しっかりと体を休めながら立体起動を装備する。リヴァイに呼ばれ、ついて行った先に会ったのは大きな木のある練兵場。目視できる中でも、かなりの数の巨人の模型があった。
「あの中には１００体の模型がある。そしてなにより上下左右動く。ぶつからずに全部削いで来い」
「わかった」
「ガスを使い切るなよ」
ガスを受け取ると若干軽く感じた。
(リヴァイのやつ、ガス少なくしたな…)
気づかないふりをし、とりあえず近くの模型から削いでいく。どこが一番効率がいいか計算しながら、動きに無駄の出ないように、深く深く、えぐるために頭を必死にまわす。
「何を殺すにも一緒か…」
数えた限りではそろそろ７０くらいだろうかという時だった。
「危ない！！！」
「はぁ？…ぁっ」
危ないと言われた方を見ると、ワイヤーの切れかかった巨人の模型。しかもうなじ部分には抜けてしまったのであろう半刃刀身。今は保っているものの、いぜれ倒れる。運悪くその下には、足をくじいた兵士。誰も助けに行かずに見ているだけ。
「どけぇ！！」
兵士たちを押しのけ、足をくじいた兵士を投げ飛ばす。が、それと同時にワイヤーがきれた。
「逃げろ！！！」
誰かがAに叫ぶが、間に合わずに半刃刀身ごとAの上に落ちる。
「何があった」
「兵長…あの…」
騒ぎを聞きつけ、やってきたリヴァイに上手く説明できない兵士。
「だからなんだ！」
「あの下に…最近入ったばかりの新兵が…しかも、半刃刀身が…」
「何でそれを早く言わねぇ！！」
Wartime Karriere26→←Wartime Karriere24
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
