Wartime Karriere11 ページ13
――三日前の調査兵団本部――
調査兵団本部。ここでエルヴィン・スミスは頭を抱えていた。
「…人手がたりないな。先鋭と呼べるべき人材の不足、か…」
「どうしたエルヴィン」
「壁外調査を行おうにも先鋭が足りなくてね。このままだと陣形は組めそうもない」
「…一人だけ、心当たりがいる」
「誰だね？」
「俺と地下街で取引した時にいたやつだ。仮面の、黒いマントの奴。あいつは今の俺よりも立体起動に関しちゃうまい。あとは力だが…うなじを削ぐ分には申し分ないだろう」
「いいのか？」
「…俺とエルヴィンだけで迎えに行く」
「ようは、会いたくなったわけか」
「ちげぇ。さっさと動かねぇとヅラ削ぐぞ」
「…地毛なんだが」
こうして、地下街へ一年ぶりに戻ることになったリヴァイとエルヴィン。
「あいつには、俺の知ってる全ての知識を教えてある。…マントは見られるな」
「なるほどな。三日後に行こうか」
そして三日後、二人は地下街へとやってきた。地下街では、すでにAは頂点に君臨していた。
「おい、血まみれドールはしってるか」
「おぉ、あの方なら最近はあまり見ちゃいねぇが…あんた、窃盗団の…！」
「さぁな。人違いだろ」
男を振り切り、Aを探す。だが、それらしき人物は見つからない。
「くそ…もうとっくに出ちまったか…」
「死んだ、ということは？」
「アイツに限ってねぇよ。商人から殺してでも食いもんは奪う」
「…あれは」
エルヴィンの視線の先をたどると、黒いマントの人物が立体起動を使っていた。
「間違いねぇ、あいつだ」
「ならば私が行こう。人数がいては振り切られた時厄介だ」
「…了解だ」
エルヴィンは、そのままAを追いかけた。
(たしかに、立体起動の腕まえは確か、か…)
突然、ガスを思い切り蒸かしたかと思うとAは重力に逆らわずに落ちていった。
(ガスの配分を考えていなかったか…地上戦ではどうかな？)
ブレードを構え、つめよる。素早い身のこなしで攻撃するが、そこまで力はないようだった。力で押し切り、弾き飛ばすと簡単にとんでいった。
「君が噂の血まみれドールか」
Wartime Karriere12→←Wartime Karriere10
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2017年1月25日 7時) (
レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です！頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます！決してなりすましではありません；；ｗ心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御煉 | 作成日時：2015年8月22日 23時
