死神の赤子

警戒しなきゃ ページ16

「…実はこの件の黒幕が私、何て事無いよね…無いよね？」

「なんか強ちそれも現実地味てきたね…」

コナンと二人で爆弾に目を向けながら話していると、爆弾が置いてある場所から反対側の廊下の方から、パン！と乾いた音が聞こえた


「ッ、Aさん…！」

コナンもこの音が銃声だと分かったらしく、小声で私に声をかけてこの場から離れようと手を引いてくる

私も一緒になってコナンと音をなるべく立てない様に歩けば、微かだが声が聞こえた


「……だ…のは、お……のか？」

「……ろだと、……がね」


何となく、この声に聞き覚えがある
そう感じて、ふと立ち止まり耳を澄ませて聞いてみる


「……だろう、早め……な」

「そ……にも……をみ…ないとな」


コナンが私が立ち止まった事に気付いたのか、険しい顔で此方を見てくる。待ってくれ、もう少しで何かわかりそうだから


「…ボンが…らしいな」

「けど、この近く……」

「……るか？」

「いや、その前に……方が厄介で…」



「…どくせぇ、死神の赤子を先にやるぞ」


死神の、赤子？
幾つか聞こえた単語を拾い集めると、恐らくこの声の主は黒の組織…そして明らかに私を探してそうですが、なんでしょうかこれ

そう思いながら話に耳を傾けてると、




カタン、と右隣目の前の曲がり角から足音が聞こえた

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