死神の赤子

タイトルコール ページ17

「……〜ッ！！」

「ッ、！？」


多分私とコナン、同じ反応してると思う
だって今目の前で、ジンニキが通り過ぎてったからね！

でもどうやらこの薄暗さと、私とコナンが屈みこんでいたおかげで気付かれなかったらしくそのまま通り過ぎるジンニキ


その様子を今しばらくずっと眺めていた私とコナン
ジンニキ達がだいぶ離れたと思ったのか、コナンが私の頭を思い切り殴ったって

「痛い！」

「バーロー！お前今のバレてたら死んでたぞ！？」

「そうだけど！！親父にも打たれた事無いのに！！！」


ごめんなさいこれが言いたかっただけです。だからそんな可愛らしい見た目と相反した顔で私を睨まないで

コナンが私の頬を抓りながら、溜息を吐いて聞いてきた


「で、Aさんはなんで立ち止まってたの？」

「えっとでへね、こなんふん？はなひてくれなはとたんとはなへな」

「もう一度」

「コナン君なんか私に対して対応雑になってない！？」


なんだろうこれ。まるで工藤パイセンが目の前にいる様な錯覚に陥るぜ…


「で、何してたんだよ」

「なんか話し声聞こえたんで聞き耳立ててました…」

「お前マジで馬鹿だろ」

「馬鹿に今更馬鹿と言われても困りますぅ！」


そう言い返す私に軽く頭をチョップしてきたコナン。サッカーボール以外でも人殺せそうだね、痛い


「で、でもまぁ…収穫らしき物は得たよ！褒めて褒めて」

「犬か。其処だけ褒めるけど」


ごめんねコナン君、私犬は嫌いなんだ
それを伝えると知るかよって顔された。ねぇ工藤先輩、貴方もはや私に正体隠す気ありませんよね？


「で、聞いた話だけど…所々聞こえなかったから推測だけど、
多分私は何らかの組織的なのに狙われててさっき襲ってきた人もその内の一人。あと気になった単語は…死神の赤子、かなぁ」

「死神の赤子？」

「うん、死神の赤子を先にやるぞーって」


私もよくわかってないから首を傾げる事しか出来んが。

不自然なのさ→←警戒しなきゃ

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