死神の赤子

預言者は私 ページ15

あのすいません、エゴイストとはどういう意味でしょうか……馬鹿な私にはわかりませぬ
そんな事考えながら、コナンと一緒に肩で息をして取り敢えず廊下の物陰に隠れている


「…Aさん、彼奴と知り合いなの？」

「存じて…おりま…せぬ……」

「Aさん普段運動してる…？」


いいえ、してません。
だってまさかコナンの世界にトリップしていきなり犯罪者扱いされたかと思ったら安室さんに何故か命狙われるなんて思う訳ないでしょう

そんな話をしてると、コナンが休憩がてら考え込み始めた様子

「…エゴイスト、利己主義者…」

「利己主義？」

「自分の利益や快楽を得るやり方、って感じの意味かな…ってかAさん知らないの？」

「馬鹿にするな、知る訳無い」

「いやそれ結局駄目なんじゃ……」

知るものか、それが運命だ
というか…利益や快楽を得るやり方、ねぇ

正直、覚えが全く以ってない。
強いて言うなら、学校の課題を終わらせて点数稼ぐ為にクラスメイトの終えた課題を見ながら移してる、ぐらいしか…思い浮かびませぬ…


「本当にAさん、何も知らないの？
明らかに犯罪者側の人に命狙われる様な事した覚え無い？」

「強いて言うなら、父上が浮気した事ぐらい…」

「…妙に重たいけど関係無いね」


全くもってその通りです
地味に頷きながら、そろそろ動ける様子でコナンは周りに目を向け警戒している

私も一緒になって周りを警戒するのはいいが、本当ここ薄暗くて本当にここスタッフ専用でいいのかと心配になる


「…ねぇAさん、」

「何だい、コナン君」

「さっき、爆破…って言ったよね？」

「おう、言ったよ」

「確かに、間違ってないかもしれない」


え？とコナンに向けて疑問を向ければ、コナンが廊下の先をジッと見つめているではないか

まさか、と思い私もジッと目を凝らし見つめれば、向こうの方に赤く点滅する以下にも爆弾らしき物が設置されていた

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