兵長 ページ10
貴方side
一時撤退命令がエルヴィンからだされ、私たちは帰還した。
帰還したと同時に周りから聞こえてくる冷たい声。
こんなのには私はもう慣れてしまった。
慣れてはいけないものなのにな。
後ろからイライラするオーラがリヴァイから放たれている。
貴「リヴァイ、ここは抑えて」
リ「ち。こいつらなんにも知らねえくせに」
そう。この人たちは何も知らない。
そんな奴が言うなんておかしいよ。
調査兵団の基地に戻った私たちはみんな疲れをとるように部屋に続々と戻っていった。
だが私が向かった先は、
トントン
?「入れ」
エルヴィンの部屋だった。
エル「Aか。どうした」
貴「エルヴィンに話があって来たんだけど今いいかな?」
エル「あぁ。ちょうど私もAに次回の壁外調査について聞きたいと思ったんだ。今回はこのようになってしまったからね」
貴「今回は、、、いつもより犠牲が多かった…」
エル「そうだな。私の判断g貴「私があの時リヴァイを追っていなかったら援護が遅れることもなかった」
エル「…A…」
貴「…私のせいだ…」
エル「…」
そしてエルヴィンは椅子から立ち上がり私の目の前に来た。
エル「…そうかもしれないな」
貴「…ック…」
私は悔しさでいっぱいだった。
何も変わっていない。
あの時から目の前の事ばかりに目を向けて、周りに目を配らない。
エル「だがそうなった結果は誰にもわからない。だろ?」
貴「…いや、エルヴィンにはわかるはずでしょ…」
エル「今回の被害がここまで出ることに関しては私も読めなかった。すまない」
貴「…それでね、私がエルヴィンに話したいことは…」
貴「兵長をリヴァイにしてはどうでしょうか。ということ」
エル「…ッ!なぜだ」
貴「そんなの私よりもリヴァイの方が向いてるからだよ。私より全然。そしていつかは彼が兵長のほうがいいとエルヴィンも思う時期がくる。その前にと思って。いや、もう思ってるかもね実は」
エル「…それは認めない」
貴「なんで!私は」
エル「いい加減にしろ!たとえリヴァイが兵長になったとしても、Aには兵長を続けてもらう」
貴「兵長が2人だなんておかしい。私は兵長をやめることになるよ」
エル「私が言ったんだから指示に従え」
貴「なんでそんなに私を兵長にしたいの?」
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つーぼ - とてもいい作品だと思いますが、最新はまだでしょうか? (2021年4月7日 13時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2017年6月17日 22時