気持ち ページ25
貴方side
リ「…」
貴「…」
気まずい…沈黙が続いた。
貴「あのさ…リヴァイ…リ「…」」
リヴァイは私が話しかけると同時に立ち上がって兵の死体が置かれた場所に向かった。
やっぱりわたしがいけなかったんだよね。
私一人で戦ってればこんなことには…。
そしてリヴァイは死体の前でしゃがみこみ、胸についている自由の翼が書かれたものをとっていた。
あれはおそらくリヴァイ班のもの…
ペトラ…
やっぱり兵長とペトラって両思いだったんだ。
それなのに私は…
ぺトラを殺したようなものだよ。
クッ。
この罪は…重いな。
エル「A」
後ろからエルヴィンの声が聞こえた。
貴「…」
エル「あまり自分を責めてはいけない」
こんなの、責めるに決まってんじゃん。
エル「Aは今リヴァイのことをどう思っている」
貴「それはどういう意味の質問?」
私にはエルヴィンが言っている意味がよくわからなかった。
エル「リヴァイを守りたいと思うか?」
貴「そんなの当たり前でしょ?」
エルヴィン、急に何を聞いて…
エル「…今、Aは…心が痛まないか?」
貴「…ッ!」
図星だった。でもなんでエルヴィンはわかるのだろう。
エル「…そうか」
貴「まだ何も言ってないけど」
そう言ってエルヴィンはわかったような顔をして他の兵士の元へ歩いて行った。
この気持ちは…なんなの…?
死体を荷馬車に乗せ、本部へ戻るために馬を再び走らせた。
「巨人だー!」
貴「え?」
しばらく馬を走らせていると背後から巨人が近づいてきた。
「おい、あっちにもいるぞ」
さらに違う方向から巨人が。
まずい。荷馬車に追いつかれる。
私はペースをおとし、荷馬車班のスピードに合わせた。
隣にはリヴァイがいた。
リ「死体を捨てろ」
え…
確かに死体を捨てれば追いつかれることもないだろう。
ここで戦っても他の巨人が来てしまう。
リヴァイも戦いたいようだがさっきの女型で足を…。
でもそんなことって…。
ッ!
方法…あるじゃないか…。
リ「おい、さっさとしろ」
貴「その必要はない」
「A兵長!」
リ「おい、どういう意味だ。このままじゃ巨人に追いつかれるぞ」
貴「そのままの意味だよ。死体を捨てる必要はない」
リ「てめぇ、このままみんなで死ねってことか?」
ごめんねリヴァイ。
でも、こうするしかないの。
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つーぼ - とてもいい作品だと思いますが、最新はまだでしょうか? (2021年4月7日 13時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2017年6月17日 22時