生け捕り ページ21
貴方side
リ「俺にはわからない。自分の力を信じても、信頼に至る仲間の選択を信じても、結果は誰にもわからなかった。だからまぁせいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ」
エレ「…」
そう言ったリヴァイはどこか悲しい表情をしていた。
リヴァイ……
しかしエレンは再び手を口にあてた。
ペ「エレン!」
エレ「…ッ!」
ペ「…信じて…」
貴「エレン…」
エレンと目があった。
リ「遅い。さっさと決めろ!」
エレ「ぅっ、進みます!!!」
目を閉じて決心したように叫んだ。
貴「エレン…」
安心した。
しかし女型の巨人は一気にまたスピードを上げてきた。
貴「ッ!…リヴァイ!」
リ「…ッ!わかっている。走れっ!」
私たちは全力で馬を走らせた。
よし。ここはエルヴィンたちが罠を用意してくれる場所だ。
エル「…打てーーーー!!!」
エルヴィンの掛け声とともに放たれた攻撃は女型の巨人に直撃した。
エレンたちもみんな目を見開いていた。
エレ「まさか、あの巨人を生け捕りに!?」
リ「俺とAはあっちへ行く。ここからは別行動だ。班の指揮はエルドに任せる」
貴「頼んだよ!」
私とリヴァイは馬から降り、立体機動装置で飛んだ。
そしてエルヴィンの元に戻った。
貴「なんとか作戦成功…したみたいだね」
エル「あぁ。お前たちのおかげだ。ここまで誘導してくれた」
リ「援護してくれたやつのおかげだ。犠牲が大きすぎるがな…」
エル「しかし、女型の巨人の中の人物と話ができる」
リ「しょーべん漏らしてなきゃいいがな」
貴「…素直に話してくれればね」
エル「何かあったか?」
貴「なんでもない」
リ「…」
私の予感は当たった。
素直にやはり話してはくれなかった。
女型の巨人は大声で叫び、巨人を呼び、自らを食わせた。
予想外だった。が、中の人が食べられているわけがないと思った。
貴「…」
リ「ッチ。俺の班を呼んでくる」
エル「待てリヴァイ、ガスと剣を補充していけ」
リ「時間が惜しい。十分に足りると思うが?」
エル「命令だ。判断に従え」
リ「了解だエルヴィン。お前の判断を信じよう」
待って。中の人間は死んでいない確率が高い。
そしてその巨人が狙っていたのはエレン…ッ!
私の中は嫌な予感でいっぱいだった。
貴「リヴァイ、私は先に行く。嫌な予感がするんだ」
リ「わかった。すぐに行く」
エル「…」
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つーぼ - とてもいい作品だと思いますが、最新はまだでしょうか? (2021年4月7日 13時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2017年6月17日 22時