入団 ページ18
貴方side
エレンが調査兵団に入団することが決まった。
さっきの傷の手当てをハンジがしていて、エルヴィンはエレンと握手をしている。
そのエレンが座っているソファーの隣にリヴァイが入り、俺のことを憎んでるか?とか質問している。
入団は認めたけど、エレンは本当に平気なの?
私はエレンの方を見ていた。
するとエレンもこちらを向き目が合ってしまった。
私はすぐに目を窓の外へ向けそらした。
エレ「…えっと…あのA兵士長」
貴「なに?」
エレ「よ、よろしくお願いします!」
貴「お、おう。兵士長は長いから兵長でいいぞ…後は勝手にしろ」
エレ「…は、はい」
エレンは困った顔をしていた。
そんなエレンにハンジが話しかけていた。
ハ「ねぇエレン、Aはシャイで人見知りが激しくてあんな冷たくなるんだよ。これから慣れていけば平気だから…ね!」
貴「ちょっ、何を勝手に話して…///」
私は少し恥ずかしくなった。
いや少しじゃない。かなり。
ハンジ何を話すんだよ。シャイとかじゃないし。
エレ「…ッ!そうだったんですか!A兵長」
ちょっと、エレンも間に受けないでよ。
貴「し、しらん。私はもう帰る」
私は早歩きをしてドアの方に足を向かわせた。
エレ「A兵長!」
貴「今度はなんだ」
エレ「俺、A兵長がどんなに冷たくても、A兵長が慣れてくれるまでたくさん話しますよ!」
ッ!
私は後ろを振り向いて目を見開いた。
そう言ったエレンは笑顔で言っていたから。
冷たい私を知りながらも話しかけていくだなんて人初めてでどうしたらいいかわからなかった。
貴「す、好きにしろ…」
エレ「はい!」
私は手をドアノブにかけてその部屋を後にした。
エレン・イェーガー、彼は何者なの?
あんな人初めて会った。
私は彼を…信じてもいいのか?…
いや、巨人になれる人が私の親を殺したんだ。
でもエレンはひょっとして違うのか?
人類の希望と呼べるのか?
私はもう、よくわからない。
どうすればいいんだ。
考えていると後ろから声がした。
リ「おい、急にどうした」
リヴァイだった。
貴「なにが?」
リ「急になぜ部屋を出て行ったのかと聞いている」
貴「大したことじゃないさ。エレンが嫌いだから…」
リ「俺にはさっきそうは見えなかったぞ」
貴「…」
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つーぼ - とてもいい作品だと思いますが、最新はまだでしょうか? (2021年4月7日 13時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいにゃー | 作成日時:2017年6月17日 22時