興味のないフリをして (ページ4)

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それから何日か経ったレッスンの日。

早く来たからかメンバーは他のまだ来ていない。

ぼけーっと外を見ているとガチャとドアが開く音がした。

渉「お！おはよー早いね。」

尚大「たまたま早く来ちゃったんだよね。

おはよー。」

渉「ちょうど良かった。

相談なんだけどさ、Aが最近会ってくれないんだよな。

連絡返ってくるのも遅いし。

Aは夜型なのに夜も返ってこない。

なんか知らない？」

大体想像はつくけど確信はない。

Aは多分渉のことは好きだけど今は遊びたい時期なんだろう。

夜は大体男といるから。

尚大「俺が知ってる訳ないじゃーん。

Aちゃん忙しいんじゃない？」

渉「んー大学生だし今はテストの時期とかでもないんだけどな…。」

渉の発言でAが大学生ということを知った。

尚大「ほら、理系なら常に忙しいとかいうじゃん？

あとサークルとか。」

渉「あーAたしかに理系だわ。」

ここで理系ということも知った。

自堕落な生活を送ってそうに見えて意外と賢いんだ。

悔しいし下衆かもしれないけど、渉にこうやって聞いていけばAのことをもっと知れるかな。

渉「…サークルかぁ。

実はさ、Aのサークルが結構ウェイウェイ系みたいな感じだから心配なんだよね…」

これも意外だった。

たまに無邪気な可愛い部分もあるけど普段は落ち着いて見えたし、そんなサークルに所属する感じには見えない。

尚大「Aちゃんってそういう感じなの？」

渉「そーだよ。

タバコ吸うし酒もかなり飲むし…」

尚大「意外だな。

そういや何個上なの？」

渉「2個上だよ。」

尚大「ふーん。

まぁ、きっと忙しいんだよ。」

そんな会話をしているとメンバーがどんどん入ってきて「何話してんだよー」とか茶化してくるのでこれ以上この話をするのは辞めた。

アイドルが恋愛をすることをよく思わないメンバーもいる。

そしてメンバーであっても信用できる人かどうかは見極めなければならないから。