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Aside







私はAA。

年齢は20歳、都内のそこそこ有名な大学に通ってる。

まぁ、適当に捕まえた男に変わりに出席させて人数の少ない授業以外はほとんど行ってないのだけれど。

昔からこうやって男を利用して生きてきた。

彼氏の渉も最初はイケメンと繋げてくれるし本人もイケメンで一石二鳥みたいなそんな感覚だった。

でも、今となっては惚れてしまってる自分がいる。

最近彼には会ってない。

それは罪悪感から。







渉〈最近何してるの?〉







ピコンという音がなりスマホの画面が光るとそんなメッセージが来ていた。

会わないのは何かでバレないか不安だし、男と会っている時は罪悪感があって返事は返せない。

あとは、ちょっと重い渉に面倒くささも感じていた。

そんな時に出会ったのが尚大。

尚大は渉の所属するアイドルグループのメンバーで仲良しらしい。

女の子みたいな可愛い顔立ち。

でも夜になると積極的だ。

私は基本的に関係を持つ男と別の関係を持つ男はなるべく遠い存在の人を選ぶ。

その方がバレるリスクは少ない。

言い訳もしやすい。

だから、尚大を紹介すると言われた時は手を出す気なんてさらさらなかった。

でも、会ってみると違った。

正直言うと今となっては尚大と渉、どっちが好きかと言われると分からないし、どちらかを選べと言われたら困る。

どっちも好きなのかもしれない。







《大学忙しくてさごめんね。》







そう送るとすぐに返事が来た。







渉〈そっか。〉

渉〈むりしないでね。〉







渉は優しい。

きっと薄々、今は会いたくないことには気づいてるんだと思う。

他に男がいることにまでは気づいてるかしらないけど。

さすがに尚大のことはバレてないかな。







『行ってきます』







いつでも切れるように男には私の家の場所は絶対に伝えない。

だから、今日もまた誰もいない家にそう言って男の家へ向かう。

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作者名:sina | 作成日時:2022年7月11日 2時

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