10.響かねぇ。 ページ10
『……煮物。』
三「違うんだ主。そうじゃない。」
山「…主、この煮物には何が入ってた？」
俺のワザとらしい発言に、三日月と山姥切は怒ったように威圧してくる。
待て待て、怖い怖い。
怖い子だよあんたら。
『……はー……分かった。分かったよ。』
俺が気だるげに頭を掻いたあと、全員を見る。
全員がビクリと反応し、ゆっくりと此方を見る。
『……毒だよ、』
ワザとらしく、聞こえる声で。
驚いたように。
何故分かったとでも言いたげに見てくる。
『………あーーー！！面倒くせぇ。
行くぞ。山姥切、三日月。
……………それから、眼帯。』
奥でハラハラしながら此方を見ていた眼帯に、手招きをする。
その言葉に、刀剣らは怒ったように殺気をだした。
ふっ、ほら。歓迎会じゃねぇじゃん。
白いやつが、憎たらしげに俺の前にたつ。
鶴「……あんた、ふざけんなよ？
光坊に手を出す気か？人間風情が。」
威圧してくるそいつに、耳をほじくりながらﾌﾝｯと笑う。
後ろで「汚い。」と話してるやつらはこの際放っておく。
『お前ら、俺のこと馬鹿にしてんだろ？
おいコラ。』
お、今空気がピリッとしたのが分かった。
『だいたいさぁ。
俺は清楚系が好きなの。わかる？
男なんか微塵も興味ありませーん。
同姓に恋する趣味は持ち合わしておりませーん。
良いよなぁ。清楚系。』
全員引いたのが分かった。
ふん。こんなんで引くとか本当にあのメスブタにヤられてたのかよ。
『だいたいよォ、何なんだよ？お前ら。』
その言葉に、前の全身白は過剰な程に反応する。
はは、いい気味だぜ。
『あんたら、そんな心の狭ーーい神様でいいの？
神なんだろ？
寛大な心もうちょい身に付けろよ。
神なんだろ？なあ。
なんでそんな警戒しかしないわけ？
言い返さないわけ？
あんたら神様なのにそんな弱腰でいいの？』
全てが無駄。
あぁ、イライラする。
…………昔の自分を見ているようで。
『…………ｯ！！！
ふっざけんなよ！！
刃向かえよｯ！！！
自分のことしか考えてんじゃねぇよ！
全力で立て付けば良いだろうが！！
…ｯ…なんで………こんなことになるまで………目ぇ逸らしてんだよｯ！』
俺は叫びすぎて、その場にへたりこむ。
そして、俺の前に影ができた。
「「主ｯ！！！」」
遠くからあいつらの声がする。
聞こえる。
白い奴が、俺の首に刀を当てる。
結局、響かねぇんだな。
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せんら(プロフ) - ゆんさん» 有難うございます！か、神？？私が神でしたら、ゆんさんはゼウス様ですよ！こんな作品にコメントして下さるなんて…。恐れ多いです！有難うございます！！もう死ぬまで拝みます(ガチ)。図々しいですが、これからも読んで下さると嬉しいです。 (2019年10月6日 23時) (
レス) id: 7fdbf4bdc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 超面白いです！！！！神様ですね。←語彙力低下中 (2019年10月6日 16時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - カオルさん» 有り難うございます！更新、頑張ります！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - とっても面白いです！続きがとっても気になります。これからも頑張ってください！ (2019年9月9日 15時) (レス) id: a7f14c4527 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - ぴいノさん» 有り難うございます！これからも読んでいただけるなんて……凄く嬉しいです。更新、頑張ります！！ (2019年8月28日 16時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せんら | 作成日時：2019年8月23日 13時
