【銀魂 夢小説】Q.無口でシャイな彼を夢中にさせるには？【斎藤終】

Question7 ページ9

『しーまるさんっ、こんにちは！』



翌日。お父さんお母さんに無理を言って、午前中だけお休みを貰って終さんの元へ訪れました。

部屋を覗くと、終さんは机に向かって書類仕事をしていた。私に気が付くと、「いらっしゃいだZ」と書かれたスケッチブックを見せてくれた。



『すみません、ちょっとお話ししたい事がありまして……終さん、私とどこか出掛けませんか？』



そう言いながら、トートバッグの中から取り出したのはデートスポット特集の雑誌。江戸で人気のデートスポットの数々が特集されている、女性向けの雑誌だ。

試しに適当なページを開き、終さんに見せてみる。



『定番はやっぱりテーマパークとか水族館ですね〜……隠れ家的カフェなんてのも、一部に人気だそうですよ！』

「……」



開いたページのプレゼンを、適当にしてみた。彼は興味ありげにそのページをまじまじと見ている。何か興味が惹かれるものでもあったんだろうか。



「……、……」

『ん？ どうしました？』



彼が何か見つけたようで、無言ながらもページのある部分を指差して私に訴えかけている。

喋ってくれたら楽だし私も声聞きたいから一石二鳥なんだけど、それはまぁ慣れだから今は我慢するとして。

彼の指差した部分を見る。それは、長年人気のある大江戸水族館が先月リニューアルしたという記事だった。

……終さん、この水族館行きたいのかな？



『ここの水族館行きたいんですか？』

「……」



私の問い掛けに、コクコクと頷いた。終さんが意外とデートに積極的な姿勢だったのが何となく見て取れて、内心とっても嬉しい。

しかもこの水族館、私も幼い頃からよく行ってたのもあってかなり好きな場所だ。ここ数年行ってなかったけど、恋人と行けるとなればテンションが鰻登りだ。



『行きましょう行きましょう！ いつがいいですかね？』

「〈都合が合う日で良いZ〉」

『私は空けようと思えばいつでも平気ですよ！ ……ちょっと我儘かもしれないんですけど、人が少なそうな平日が良いなーなんて』

「〈近藤さんに掛け合ってみるZ〉」

『ありがとうございます！』



あぁ〜これですよこれ……！ こういうやり取り凄くカレカノっぽい!!

初めての感覚に胸を高鳴らせながら、初デートの計画を二人で着々と進めていった。

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