【銀魂 夢小説】Q.無口でシャイな彼を夢中にさせるには？【斎藤終】

番外編1-1 Happy Valentine！ ページ20

『……あ、明日って』



バレンタインだ。ふと自室のカレンダーを見て、そう呟いた。

うちは和菓子屋さんなので、チョコを作りたいのは山々だけど邪道なんじゃないかとか考えてしまう。けど、折角だし何か作りたい。

……あ、そうだ！



『お父さん！ ちょっと裏借りても良い？』

「ん？ おぉ良いぞ、空いてるとこあるからそこ使え」

『ありがとう！』



うちは和菓子屋、明日はバレンタイン……明日限定で、チョコ饅頭を販売するのはどうだろう？ 普段からお世話になっている方々にはお金を取らずに配布で。

業務用冷蔵庫の戸を開けて、必要そうな材料がないか中身を漁る。饅頭だから……薄力粉と卵。後は板チョコと餡子かな。

意外にも必要な材料は全て揃っていたので、早速作り始める事に。



「ん？ 何か作るのか」

『うん。あのね、明日バレンタインでしょ？ 明日限定でチョコ饅頭販売するのはどうかなって思って』

「ほぉ、良いな。父さんも手伝うぞ」

『本当？ 分量のアドバイスとかしてくれると有難いな』



お父さん協力の元、チョコ饅頭作りを開始。まずはボウルに卵と砂糖とハチミツを入れて混ぜる。

……まぁ、他の途中工程は省きますが、何やかんやあれこれしてから生地を丸め、予熱しておいたオーブンで焼きます。

こんな感じで、試行錯誤を重ねつつ何度も生地を作っては焼き、味見するのを繰り返した。

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