【銀魂 夢小説】Q.無口でシャイな彼を夢中にさせるには？【斎藤終】

Question14 ページ16

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『お財布よし、携帯よし、ハンカチよし……』



待ち合わせの時間まで、後1時間ちょっと。最終確認として、鞄の中身を確認していた。鞄と言っても本当に小さいポーチ並みの容量だから、全然持っていけないけれど。

まぁ、デートにそんなに多くの物を持っていくべきでもないよね。後は化粧直し用にリップやファンデーションを持っていけば良いかな？

不備はない、はず。改めて姿見の前で身嗜みを確認し、店先へと向かった。



「おやAちゃん、やけに洒落てんねぇ。コレかい？」

『あっ、おじさん。そうなんです……えへへ』

「ほぉ、妬けるねぇ〜まぁ嬢ちゃんは別嬪だからな。楽しんどいでよ！」

『ありがとうございます！』



たまたまいらっしゃった常連のおじさんに見送られながら、駅へ向かう道を歩く。

終さんの私服ってどんなんだろう？ 隊服姿しか見た事がないし、楽しみだなぁ……。約束の時間まではまだあるけど、胸の高鳴りが抑えきれない。

足取り軽く歩みを進めていると、駅が見えてきた。携帯で時間を確認すると、待ち合わせ時間の30分前に到着。分かりやすいように、駅の出口付近の壁に寄り掛かった。

落ち着かなくって、辺りを頻りにキョロキョロと見渡したり、携帯を開いて連絡がきていないか見てみたり。



『……終さん、可愛いって言ってくれるかな？』



面と向かって言うのは無理でも、心の中で思ってくれたりしない……かな？ ディスプレイに薄っすらと反射する自分の顔を見て、そんな事を考える。

緊張感と共に、彼が来るのを待った。

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