【銀魂 夢小説】Q.無口でシャイな彼を夢中にさせるには？【斎藤終】

Question12 ページ14

『ふふ……良い買い物が出来ちゃった』



その日の夜。今日買ってきた着物を眺めながら、そんな独り言を呟いた。帯や小物は家に丁度良い物があったので、それを合わせようと思う。

んー、でも終さんとのデートが終わったら、また仕事頑張らなきゃ……最近ちょっと休み過ぎちゃったし。

あ、そういえば終さんからまだ連絡ないなぁ。お休み取れそうなのかな、大丈夫かな？

そんな事をぼんやりと考えながら、携帯を見た。すると、狙ったかのようなタイミングで一通のメールが。送り主は……。



『あっ、終さんだぁ!!』



喜びのあまり、思い切り声を上げてしまった。そのせいで隣の寝室から壁ドンされた。ちなみに、私の部屋の隣はお母さんの部屋だ。

急ぎのあまり誤操作を何度もしつつ、メールの受信フォルダから最新のを開いた。

「知らせるのが遅れて申し訳ないんだZ。無事明後日休める事になったZ。時間と待ち合わせ場所はどこが良い？」との事。

明後日……と言ったら、木曜日ですね。公務員で忙しいだろうに、私の我儘を聞いてくれた彼に心の中で感謝する。



『明後日かぁ……よしっ、お肌の為にも今日明日は早めに寝なきゃね』



後は待ち合わせ場所と時間……どうせなら満喫したいもの、お昼前くらいには行きたいな。場所は分かりやすく駅前とか？ お節介かもだけど、私が屯所まで行ってそこから一緒に行っても良いかも。

いろいろ悩んだけど、結果無難に待ち合わせは駅前、時間は午前10時頃はどうかと提案してみる事に。メールを送ったばかりなのに、まだかまだかと待ちわびてしまう。

布団の上でごろごろしつつ待っている事数分、またメールが受信された。開けてみると、彼からだった。

私の提案に了承してくれて、最後に「楽しみにしているZ。おやすみ」とだけ添えられていた。何故だか分からないけど、心臓がドキドキと煩く鳴り始める。



『う、うぅ〜……』



脳裏に浮かぶ彼の顔。急に顔が熱くなってきて、それを誤魔化すように布団の中に潜り込んだ。

私、こんな調子で当日大丈夫なのかな……そんな心配を抱えつつ、睡魔に誘われていった。

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