第281夜 ページ1
ーNosideー
「てっきりお前が祇夕の方にすっ飛んでくと思ったぜ、シンドバッド」
バアルの剣を黒い刀で受け止めるツクヨミは、笑いながらそう言った。
「この割り振りが最適だと判断したまでさ」
余裕そうな笑みを浮かべながら、シンドバッドはそう答える。
その笑みで覆い隠してこそはいるが、内心かなり焦っていた。
本当は黒いルフなど振り払って助けに行きたかったのが本心だったのだが。
おそらくツクヨミは強い。
アラジンやアリババ達が対抗し切れるかどうかもわからない。
…それに、アラジンならば…A達を元に戻せる可能性もあるはず。
「…さすが、七海の覇王だな」
と言い、ツクヨミは剣を振りかざす。
「
そう唱え、振り下ろされた刀の先から、青黒い炎が解き放たれる。
「
シンドバッドはそれに雷で対抗する。
炎と雷が激突し、それは小さな爆発になる。
(くっ、紅玉姫のように水系の金属器があれば有利なのだが…)
そう考えながらも、シンドバッドは魔装をバアルからフォカロルに切り替える。
「
シンドバッドは巨大な竜巻を生み出し、海水を巻き上げる。
「
それに対し、ツクヨミは青黒い炎の壁を生み出す。
直撃した海水の竜巻は簡単に蒸発してしまった。
周囲は海水の蒸気に包まれる。
「…やはり、海水を巻き上げただけでは大した効果はないか…」
シンドバッドが思わずそう呟く。
そして、蒸気が晴れたその時。
黒い影が、ツクヨミに勢いよく飛びかかった。
「!?」
驚いたツクヨミは、咄嗟に刀で応戦する。
その黒い影の正体は…。
「A!?」
闇の金属器の魔装に身を包んだ、Aだった。
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北狐(プロフ) - ユメさん» コメントありがとうございます!そうなんですか!!そうなんですか!!もちろんですよー!!(*´>ω<) (2021年7月2日 12時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - めっちゃ面白かった!北狐さん!私もマギ好きなんです!もしよければ友達になってくれませんか? (2021年7月2日 9時) (レス) id: c40c3ba588 (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - なこぞうさん» コメントありがとうございます!えええっ、嬉しいです…!pixiv版では内容少し変わってくると思います…!向こうは更新ゆっくりかと思いますが、そちらもぜひよろしくお願いします! (2021年6月7日 21時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
なこぞう(プロフ) - はじめまして!なこぞうと申します!pixivからきました!ものすごく面白くてリメイク版の方ですが一気読みしてしまいました(汗)更新頑張ってください!応援してます! (2021年6月7日 13時) (レス) id: 55f0d7c163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:北狐 | 作成日時:2021年4月26日 22時