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第4夜 ページ4

ーAsideー



「おっと、そうだ、まだ名乗っていなかったね!

僕はA、旅人さ!」



と言うと、またニコニコする。



男前にニコニコされると何だか照れるね。



そこへ、



「王よ、食事をお待ちしました」



と着飾った女の人がウツボを調理した食事を運んできた。



「あぁ、ありがとう。

君を座りなさい」



「えっ、でも王様と同じテーブルに座るなんて」



タメ口で喋ってはいたけれど流石にそれは無礼なのでは、と思いそういうと。



「友人という(てい)だからね、むしろ掛けてくれるとありがたいよ」



「それなら遠慮なく!」



言われるがままに席についた。



「A、今日は泊まるところは決まっているのかい?」



「ううん、まだ決まってないよ、お金あんまりないから野宿かなー」



今までほとんど野宿だったしね、慣れた慣れた。



「それは困るな。

皆に俺の友人と紹介してしまった手前、君が野宿しているところを見られてしまうと俺が困るな。

もしよかったら俺の城に泊まって行くといい」



「へ?」



し、城!?



てことは王宮!?



「そ、そんなのいいの!?」



「もちろん!

部屋は余るほどあるからね」



「お、お金は…」



「もちろんタダさ!」



えっ、嘘!やった!



まさかシンドリアの王宮にタダで泊まれるなんて…!



「とってもラッキーだね…」



よーし、それではさっき運ばれてきたご飯をいただこう!



そこへ、緑のクーフィーヤを被ったそばかすのお兄さんがやってきた。



「シン…貴方はまたナンパですか」



「ナンパとはなんだ、失礼な!」



王様なのに随分親しげに話すんだなぁ。



「王サマいつものアレやんないんすか!」



さらに、さっきのシャルルカンと呼ばれていた剣士のひとも戻ってきた。



いつものアレ?



「あぁ、今日は控えておこうかな」



「じゃあ俺が独り占めっすね!」



と言い、後ろに待機していた宴の衣装を着飾った女の人たちのところへ飛び込んでいった。



相当酔っ払ってるなあの人…。



そこへ。



「シンドバッドおじさん!

噂の魔導士のお姉さんはその人かい?」



青髪の少年と金髪の青年、それからファナリスの少女が駆け寄ってきた。



青髪の男の子と目があった途端、思わず立ち上がった。



この子…、マギだ!



「あれ、お姉さん…ひょっとして、マギなのかい?」



彼がそう言った途端、王様が顔を引きつらせた。



「!?」

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北狐(プロフ) - コンポテさん» コメントありがとうございます!マギの小説は今少ないですもんね!わかります!笑 応援ありがとうございます、頑張りたいと思います!笑 (2020年9月13日 18時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
コンポテ - マギの小説久しぶりに見つけましたぁ、マギにはだいぶ前から好きで、新しい小説見つけられるととても嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2020年9月13日 14時) (レス) id: 4458290e03 (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - ありがとうございます!さん» コメントありがとうございます!まさかコメントいただけると思っていなかったので嬉しいです!なるべく毎日更新できるように頑張りたいので、よろしくお願いします! (2020年8月18日 11時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
ありがとうございます! - マギの小説2020年にハマり初めて、そろころには皆書かなく成ってたのでこの小説は最高過ぎです!!文可笑しかったらスミマセン、私中一なのです。多目に見てください。   更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:北狐 | 作成日時:2020年7月29日 17時

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