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第25夜 ページ26

ーシンドバッドsideー



「姫への行為も、それが夫婦の契りであったとすれば、姫の名誉は傷つかぬ。

七海連合の長たる貴方になら、我が皇帝陛下も紅玉姫を差し出すでしょう」



そう語る夏 黄文に、ちょっと待て、と声をかけるも、後ろではジャーファルたちが、致し方ない…と呟き始める。



「うかつに手を結びたくはない相手だが…総攻撃か、当座の友好関係かでは、選択の余地もないだろう…」



「仕方ない…」



「主人の失態と運命を共にするのも、参加の務めですからね!」



カチーン



「シンドバッド王!ご決断を!」



声をそろえる八人将達。



とうとう堪忍袋の尾が切れた俺は声を張り上げた。



「あーーーっ!!

もう我慢ならん!

話せばわかると思っていた俺がバカだった!

ヤムライハ、頼む、お前の力で俺の無実を証明してくれ!」



そう叫び、ヤムライハを指さした。



すると、本当に今にも立ち去ってしまいそうだったAが足を止め、いかにも興味津々という目で振り返った。



「本当にやってないんですね?

私は本当にあったことしかみんなに見せることができませんよ?」



と心配そうにいうヤムライハに、俺は何度もうなずく。



「ヤム、何かするの?」



「そうみたいだね」



後ろから、ヒソヒソとAとアラジンの話す声が聞こえる。



すると、ヤムライハは手招きをしながら、



「じゃあ来てください、王よ。

皇女様、貴女も」



そういうと、不思議そうに近寄ってきた紅玉姫。



すると、ヤムライハは手元に水の塊を2つ作り出す。



「貴女に見せてあげる。

本当は何があったのか。

貴女のルフが語る、偽ることのできない真実を…私の魔法でね」



それを聞いた夏 黄文がまた声を上げる。



「いけません姫君!

そのような他国の怪しい魔法にみだりにかけられては…!」



と静止するもの、紅玉姫は、



「いいえ、私やるわ!

知りたいもの…本当は何が起こったのかを!」



と言った。



その言葉にうなづき、ヤムライハは準備をし始めた。









「それじゃあ、始めるわよ…!

真実の水人形劇(シャラール・ラケーサ)!」

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北狐(プロフ) - コンポテさん» コメントありがとうございます!マギの小説は今少ないですもんね!わかります!笑 応援ありがとうございます、頑張りたいと思います!笑 (2020年9月13日 18時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
コンポテ - マギの小説久しぶりに見つけましたぁ、マギにはだいぶ前から好きで、新しい小説見つけられるととても嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2020年9月13日 14時) (レス) id: 4458290e03 (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - ありがとうございます!さん» コメントありがとうございます!まさかコメントいただけると思っていなかったので嬉しいです!なるべく毎日更新できるように頑張りたいので、よろしくお願いします! (2020年8月18日 11時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
ありがとうございます! - マギの小説2020年にハマり初めて、そろころには皆書かなく成ってたのでこの小説は最高過ぎです!!文可笑しかったらスミマセン、私中一なのです。多目に見てください。   更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:北狐 | 作成日時:2020年7月29日 17時

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