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第16夜 ページ17

ーAsideー



「あれ?姉ちゃんもしや王様のご友人ってゆうA様かい?

よかったらうちのとれたて搾りたてのパパゴレッヤジュースでもどうだい?」



気前の良さそうな髭を生やした店主は、こちらの意見を聞かず木製のカップに注いでジュースを差し出してくる。



「あっ、でも僕お財布部屋に置いてきちゃったや…」



「そんなのいいから!

王様のご友人なんでしょ、飲んでってくださいよ!」



市に行くのに財布を忘れるなんて間抜けな僕…。



「ありがたくいただくよ!」



コップを受け取り、一口飲んでみると。



「わぁ、おいしい、何これー!」



さっぱりと甘くてクセになりそう!



「そうだろうそうだろう!」



満足げにおじさんは笑った。



「ごちそうさま、またくるねー!」



コップを返し店を後にした。



この後もさっきのおじさんみたいにシンの友達だということでいろんなお店でサービスしてもらった。



一通り中央市(バザール)を回る頃には夕方になっていた。



お腹いっぱい…困ったなぁ、これじゃ晩ご飯入りそうにないやぁ。



そう思いながら王宮への帰路についた。









その日の夜。



「よーし、そろそろお風呂入ろうかなぁ…」



と呟き今朝も入った大浴場へ向かった。



そう、王宮の中にある大浴場はとっても広い。



いろんな色や香りや効能のお風呂があって最高!



そう思いながら大浴場に向かっていると、ヤムとピスティが現れた。



「あれ?Aちゃんもお風呂?」



とヤムが尋ねてくる。



「うん、市場を回ってきたんだけど、歩きすぎて汗かいちゃった」



「そうなんだ、じゃあ一緒に行こうよ!」



「いいねぇ」



と話していると。



「あっ」



「あ」



前からジャーファルさんが現れた。



「あれれ〜?

噂のジャーファル様じゃないですか」



あの場にいなかったピスティがニヤニヤとしながらそう言い、それを聞いたジャーファルはまた顔をひくつかせる。



「またその話!

僕とジャーファルさんは何にもしてないの!!」



「え〜?そぉなの〜?

ほんとにほんとに?」



面白そうにからかってくるピスティ。



「そうですよ、何にもなかったんですから」



「二人とも照れなくていいのに!」



なかなかしぶとく絡んでくるピスティに思わず、



「だから!何にもないの!

僕だってジャーファルさんのことなんとも思ってないし!!」



そう言った途端、場の空気が凍りついた。

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北狐(プロフ) - コンポテさん» コメントありがとうございます!マギの小説は今少ないですもんね!わかります!笑 応援ありがとうございます、頑張りたいと思います!笑 (2020年9月13日 18時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
コンポテ - マギの小説久しぶりに見つけましたぁ、マギにはだいぶ前から好きで、新しい小説見つけられるととても嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2020年9月13日 14時) (レス) id: 4458290e03 (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - ありがとうございます!さん» コメントありがとうございます!まさかコメントいただけると思っていなかったので嬉しいです!なるべく毎日更新できるように頑張りたいので、よろしくお願いします! (2020年8月18日 11時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
ありがとうございます! - マギの小説2020年にハマり初めて、そろころには皆書かなく成ってたのでこの小説は最高過ぎです!!文可笑しかったらスミマセン、私中一なのです。多目に見てください。   更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:北狐 | 作成日時:2020年7月29日 17時

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