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コナンside
ーーアルビノ。
それは先天性白皮症という病気。
それほど害はないが、発症率は二万人に一人というめずらしいもの。
白うさぎのように髪の毛が白く、目は赤だったり、青だったりとさまざまだ。
白いキリンや、白いカラスなどがアルビノの例。
だけどこの人は……
園子「知ってるよ。海外のモデルさんにそういう人いるから」
蘭「けど、優世ちゃんの髪ってエメラルドだよね」
『はい。私はアルビノではないので。ただの突然変異ですよ。アルビノに似てるってことを説明したかっただけです・・・』
その目は遠くの空を見ているようで、少し悲しく見えた。
この人がこの前のあの人?
───全く別人だ。
『って、こんなしけた話ごめんね!』
蘭、園子「「ううん!」」
蘭「優世ちゃんのこと、一個知れて十分だよ!!」
園子「そうそう!!」
梓「そうです!!!」
え、梓さん!?話聞いてたの!?
おぼんにドリンクが乗っているあたり、置きにこようとしたら、ちょうど聞いてしまったってパターンか?
梓「あ、ごめんなさい。勝手に聞いちゃってました。けど、言わせてもらいます!!
優世ちゃんはとおっっっっっっっっっっっても貴重な方なんですね!
その分大変なことが多かったですよね。頑張りましたね、優世ちゃん!!!」
机にダンッと叩いてドリンクを置く梓さん。
優世さんを励ましていることは、彼女の目を見れば一目瞭然だろう。
優世さんは、梓さんのことを見てニコリと微笑む。
『ありがとうっ! 梓さん!』
彼女は嬉しそうに頬を緩めた。
その反動で彼女の綺麗な髪が横に揺れ、
前髪の隙間から見えてきたのは、金色のジュエルのようなアンバーの瞳。
このテーブルにいた四人は目を丸くした。
園子「わ、わ、わ、わ、わ、わわわっ!」
蘭「き、きれい…………」
梓「きゃあ〜!!
優世ちゃん可愛いすぎだよ!!!!」
梓さんが彼女を腕いっぱいに抱き締めた。
そのアンバーの瞳を見て、俺はあることを確信する。
この人は昨日いたあの女では───ない。
──赤「俺は一瞬だけ彼女の顔を見た。綺麗なアメジスト色をしていたよ───」
安室さんには黙っていた。
赤井さんがそう言っていたことを。
あの女の目はアメジスト色。
アンバーではないのだ。
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ましろなみ(プロフ) - ルルリアさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当になによりです (1月7日 17時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - あの………すみません。これホントに処女作です?マジですんばらしい作品ですね!謎が多くて読者も楽しみながら読むことができます!何周もさせてもらって今コメントしておりますが、いつ読んでも何回読んでも飽きないですっ! (1月3日 12時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - お話凄く面白くて一気読みさせて頂きました。しかし、←、(((、///を使っている部分が少し読みにくいと感じたので普通に出版されている小説同様に先程記した部分を消すともっと読みやすくなる気がします…。私の個人的理由なので不快でしたら無視してください (2022年4月4日 14時) (レス) @page18 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
麗那(プロフ) - なみさん» こちらの作品で使用させて頂きましたhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/reina100075/ (2021年2月7日 3時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - なみさん» わぁぁありがたいですねぇ!!私なんかの小説からでもなみ様の神作品を見つけて下さってありがたいですぅ!! (2021年2月6日 19時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2020年6月23日 16時