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コナンside
アンバーの瞳が夕日色に染まる。
この人はあの女ではない。
あの女というのは東都水族館の観覧車にいた黒いマントをかぶった奴こと。そして、俺たちを的確に動かした・・・女・・・・
分かっているのは性別と、エメラルド色の髪をしているのと、アメジスト色の瞳ぐらいだ。
目の前にいる彼女はアンバーで、あの女とは対称的な色をしている。
それにもう一つ。
性格から違うと判断できる。
彼女は表情がころころ変わり、それはしぐさにまで出ている。
それに、俺が隣に座ったときも彼女はカバンを退け、座るスペースを広くしてくれたりと思いやりのある人だ。
けれどあいつは、
──「ボウヤ、早く帰りなさい」
人の顔も見ずに言葉だけを投げすてるアイツは、思いやりなんて一ミリもなかった。
園子「え、もしかして目もそうなの!?」
『違う違う!!目は遺伝だよ!!
おじいちゃんがアイスランドの出身だからこんな色してるだけ!』
アイスランドか。北欧の国ならアンバー色の人は多い。
スゲーな遺伝って。混ざりに混ざってこの人は貴重な人種になったって訳か。
コ「お姉さんってスゴいんだね!!
僕、江戸川コナン!!よろしくね!」
蘭と友達にみてぇだから、これから会う機会が増えそうだし、仲良くしとこ。
『"江戸川さん"ですね。よろしくお願いします』
園子「江戸川さんって、ぶふwww」
コ「コナンでいいよ!!」
『コナン"さん"ですね!』
園子「さん付けってw」
おいおい。さん付けなんて堅すぎねぇか?
俺一応小学生だぜ?
蘭「いいんだよ!優世ちゃん! コナン君にまでさん付けしなくたって!」
『いえ。さん付けはくせなんです。
ってそんなことより!』
え、そんなこと!? ちゃっかりかわしたよこの人!
『コナンさんって蘭さんの弟さんじゃないんですか!?!?!?』
コ、蘭、園子、梓「「「「えええっ!!!?」」」」
彼女に質問に一同、びっくり仰天。
園子「──こんなガキが蘭の弟のわけあるかぁぁ!!
顔だって全然似てないでしょっ!!!」
『確かにそうは思ったんですけど・・・もしかしたらって。
それに兄妹みたいに仲が良いので』
蘭「違う違う!
コナンくんはうちに居候してるだけで、血は繋がってないから!」
『なるほど』
手のひらに拳をポンッと叩く彼女。おいおい。どんだけ純情なんだよ。俺は毛利コナンじゃねぇから。
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ましろなみ(プロフ) - ルルリアさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当になによりです (1月7日 17時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - あの………すみません。これホントに処女作です?マジですんばらしい作品ですね!謎が多くて読者も楽しみながら読むことができます!何周もさせてもらって今コメントしておりますが、いつ読んでも何回読んでも飽きないですっ! (1月3日 12時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - お話凄く面白くて一気読みさせて頂きました。しかし、←、(((、///を使っている部分が少し読みにくいと感じたので普通に出版されている小説同様に先程記した部分を消すともっと読みやすくなる気がします…。私の個人的理由なので不快でしたら無視してください (2022年4月4日 14時) (レス) @page18 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
麗那(プロフ) - なみさん» こちらの作品で使用させて頂きましたhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/reina100075/ (2021年2月7日 3時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - なみさん» わぁぁありがたいですねぇ!!私なんかの小説からでもなみ様の神作品を見つけて下さってありがたいですぅ!! (2021年2月6日 19時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2020年6月23日 16時