【名探偵コナン】白い警察

次の日 ページ36

ーーーーー次の日。朝。





ふわふわした雲と、広がる青空。今日の天気は晴れだそうです。


心地の良い風に髪をくすぐられながら、のんびりと登校〜



そして今日の一大イベント。

今日の放課後からポアロのバイトが始まります！



『何もヘマしなきゃいいけど……』


コ「あっ！おはよう優世さん！！」


『あ。おはようございますコナンさん』



そっか、学生って登校時間って大体同じ時間だもんね。



コ「(相変わらずこの人敬語だよな)敬語やだ〜！僕、優世さんと仲良くなりたいの！」



あちゃ、敬語に戻ってたか。
これじゃあ、蘭さんと園子さんに怒られてしまう。



『ごめんね。私もコナンさんと仲良くなりたいから、敬語外せるように頑張りまー頑張るね！』


コ「うん！」




キュンッ♡

コナンさん可愛いっ！

彼の愛らしい笑顔に胸をやられてしまいました。

って、いけない。登校しないと。




『コナンさんの小学校ってどこなの？』


コ「帝丹小学校だよ」


『帝丹……って同じ名ね』


コ「うん！

あ、そうだ。バイトっていつからなの？」


『今日からだから、放課後からかな』


コ「僕、行っていい？」


『もちろん！』


コ「やった〜！じゃあ放課後行くね」


『うん！』




こっちこそやった〜!!です。
一人でも知り合いがいた方が緊張しなくてすみますもん。




コ「約束ね」




コナンさんが小指を出してきたので、私もそれに続いて小指を出し、指切りげんまんをしました。懐かしいな〜



────優世は、この時、コナンが手を見るために指切りを求めてきたなんて知らない。



『あっ、もしかしてあっちがコナンさんの小学校ですか？』



ランドセルを背負う小学生たちが吸い込まれるように歩く道がありました。




コ「そうだよ！」


『そっか。案外近くてびっくりだな。もうちょっと話したかった』


コ「じゃあ今度優世さんのお家に遊びに行きたい！推理小説読みたいな」


『あっ、そうだ。今日一冊持ってきたんでした！蘭さんに君に渡すようにお願いしようと思ってたんです。はい、どうぞ』



カバンから本を出し、コナンさんに差しだします。すると、コナンさんは「え」と声を漏らしました。



コ「僕、優世さんのお家で読みたかったんだけど……」



あっ。そうだったんだ。けど、家は駄目だ。

37→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す