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安室side
梓「では、明日からよろしくお願ね!」
『はい!』
彼女は笑顔で返事をするとドアのベルを鳴らし、星が広がる綺麗な町に出た。
安「もう暗いですし、送っていきましょうか?」
優世さんは見た目からして誘拐されてしまいそうで危ないから心配だ、というのと、彼女の家を確認したかったからという二つの意味を込めて言ったが、
『え。大丈夫です』
すぐ断られた。速すぎないか?
まあ、いい。彼女の性格なら押していけばそのうち引き下がるだろうし。
彼女をこのまま帰すわけにはいかない。
僕は探り屋だ。誘いの言葉なんて数々ある。
安「──ですが。夜の道は危ないですし、優世さんは可愛いらしいんですから、もし誘拐なんてされたら心配で──」
梓「安室さん、優世ちゃんのこと見てください」
え?
『だだだ、だ、だ、だ、大丈夫ですからッーー!!!』
一瞬でこの場から消え去った彼女。
梓「駄目ですよ安室さん。優世ちゃんに誘い文句は効きませんから」
そうだった。彼女は男性恐怖症だ。僕としたことが忘れてしまうなんて。
安「アハハ。つい、いつものくせで……」
僕は彼女に近づくことができない。つまり、探れない。
梓「安室さん、優世ちゃんは強いですし、腕を捕まれたとしても護身術で、ちょちょいのちょいですから」
安「そうですね」
自分より遥かに大きい男性を投げられる身体能力と、瞬時にかわせる反射神経があれば平気か。
それに加え、僕をも越える洞察力がある。
僕は明かりのあるポアロの中に戻った。
──彼女とは違う明るい方向に。
─────────
カタカタカタ
検索情報。
───時鏡優世。カチカチ
ブブッ
※この戸籍は厳重なロックが掛かっています。
安「…………(戸籍はあるか……)」
カタカタカタカタカタカタ
ブブッブブッ
※鍵が外せません。
※パスワードが違います。
※ロックが一つ増えました。
※しばらく開けることができません。
安「!?(なんだ、この重大なロックは……)」
一方───────
ドンッ
?「あっ、すいません」
『いえいえ、私の方こそすいませんでしたーッ!』
沖「・・・行ってしまいましたか……」
《男性恐怖症というのは本当のようですね》
送信→→→→→→江戸川コナン。
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ましろなみ(プロフ) - ルルリアさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当になによりです (1月7日 17時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - あの………すみません。これホントに処女作です?マジですんばらしい作品ですね!謎が多くて読者も楽しみながら読むことができます!何周もさせてもらって今コメントしておりますが、いつ読んでも何回読んでも飽きないですっ! (1月3日 12時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - お話凄く面白くて一気読みさせて頂きました。しかし、←、(((、///を使っている部分が少し読みにくいと感じたので普通に出版されている小説同様に先程記した部分を消すともっと読みやすくなる気がします…。私の個人的理由なので不快でしたら無視してください (2022年4月4日 14時) (レス) @page18 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
麗那(プロフ) - なみさん» こちらの作品で使用させて頂きましたhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/reina100075/ (2021年2月7日 3時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - なみさん» わぁぁありがたいですねぇ!!私なんかの小説からでもなみ様の神作品を見つけて下さってありがたいですぅ!! (2021年2月6日 19時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2020年6月23日 16時